知られざる海生無脊椎動物の世界/国立科学博物館/2024.03

海には“背骨を持たない”動物（無脊椎動物）の多様な世界が広がっています。しかし、これまでこれらの動物は、一般的な認知度が低く、中心的に紹介されることもありませんでした。そこで本展では、興味深い形態や生態、そして、人の暮らしとの関わり合いなどの紹介を通して、これら海生無脊椎動物の多様な世界の魅力に迫ります。(公式サイトより)

大哺乳類展3も楽しかったですがこっちも良かったですよ～！

科博の企画展は日本館1階の一室(？)が会場となりますが、今回のように中央広場の部分も使われることがあります。この部分の使い方として、今まで観てきた企画展の中で今回が一番良いな！と思いました。上の写真は日本館3階から見下ろすように撮ったものです。枝分かれがしっかり見えて最高です。

魅惑の海生無脊椎動物
まとめのような何か

魅惑の海生無脊椎動物

海生無脊椎…。海にいる骨がないフニャフニャした感じの生き物のことかな…？すごい楽しそう！！！

と思いながら行ったらこんな感じのパネルがお出迎えしてくれました。毛鰐動物…？輪形動物…？？腹毛動物…？？？…思っていたより全然わからないぞ…全く知らない初めて聞く言葉ばかりだ…ワクワクしてきた～！！！！

という感じの企画展でした。この世は知らないことばかり！最高に楽しい！！

私たちをかっこよくお迎えしてくれるタカアシガニ先輩。なんとこのボディで脱皮をするんです。映像がありましたが器用に脱ぐんですよ！凄いな～。

オオシャコガイとウミウシは知ってる…！タカアシガニ先輩もそうですし写真はないですがカイロウドウケツもいました。みんなあつ森(あつまれどうぶつの森)にいた生き物たちだ…！私の場合あらゆる知識はゲームから学んでいると言っても過言ではないです。

中央エリアを楽しんだあとは企画展エリアへ。

「体に背骨が無いのが普通だよ！」「体が裂けたり体から芽を出したりしてふえるよ！」

…そうだね(^^)

この企画展楽しすぎませんか。こういうの大好き。

同時期開催の大哺乳類展3と比較しても解説文が易しいなと思いました。ひらがなが多い気がしたし、ちびっこに語りかけるような口調の解説で、心なしか会場内の色(壁とか)もカラフルで明るく、まるで絵本の世界のようでした。

どうすれば一般人(素人)にわかりやすく興味を持ってもらえるか専門家の方々が考え抜いた結果なんだと思います。

クイズもあります。答えは自分でめくって確かめられるようになっています。周りのちびっこたちが楽しそうでした。もちろん私も楽しかったです。それにしてもクラゲって何者なんですかね…いろんな水族館の人気者ですが知れば知るほど謎生物…。

人間とは違いすぎる摩訶不思議な生態を持つ彼ら。私たちとは離れた存在のように思うかもしれませんが、実は関わりも深いんです。ということで食材や宝飾など身近なところにいる子たちが紹介されていました。いろんな場面でいろんな生き物が繋がっているんですね。

大哺乳類展3の終わりでも同じことが書かれていました。分類学は現在進行形、まだまだわからないことは多いと。最近は「ガイコツパンダホヤ」が話題になっていましたね(詳細はこちら)。人間に見つかっていない生き物も地球にはまだたくさんいて、思いもよらない生態をしているかもしれない。そう考えるとワクワクが止まりません。