科博の夏の特別展「植物展」に行ってきました!植物を取り扱うここまで大規模な展覧会は珍しいとのことで行く前から楽しみにしていました。植物…それは魅惑の響き…!
加速器 -とてつもなく大きな実験施設で宇宙と物質と生命の謎に挑んでみた-/国立科学博物館/2021.07(こちらも行きました)
植物、生きてる
第1章「植物という生き方」から第7章「目指せ、植物研究者!」まで、生体展示あり実物大模型あり解説ムービーあり、盛りだくさんな内容でした。
光合成という能力を手に入れた植物は自ら動き回って食糧を探す必要がない。しかし動かないことにより環境に適応していく必要がある。そのため植物は感覚を研ぎ澄まし周りの生き物と協力して生きている。そんな導入からこの展覧会は始まります。
植物と聞いて何を思い浮かべるかは人によって違うと思いますが、動かない静かな存在というイメージを持つことが多いような気がします。しかし、この展覧会は植物って意外とアクティブなんですよというメッセージが常にありました。
太陽の光に向かって咲く(動く)植物、天敵の昆虫を退治させる目的でその天敵より強い昆虫が好きな香りを放出する植物、特殊な構造で昆虫に花粉を運んでもらう植物、等。虫が花の花粉を運ぶんだ~とぼんやり理解していたことも、改めて考えてみるとよくできているというか、仕組みすごいな!!と思いました。
第2章では「○○すぎる△△」というよく見るようなフレーズを使った世界中の不思議植物が紹介されていました。上の写真、今回は天井もお洒落に飾り付けているのか~ふ~んと最初思っていたのですが、太すぎる幹をタペストリーで表現している展示物でした。幹の太さがこれって…。世界は広い…。
その大きさで有名なラフレシアやショクダイオオコンニャクの展示もあります。森を歩いていてあのでかさの植物に出会ったら拝むと思います。人知を超えた何かが宿っている気しかしません。
植物、すごい
生物の性質を決定するのは遺伝子であり、植物もそれは同じ。遺伝子の違いで花の形が変わる、ということで一重と八重のツバキが並べて展示してありました。
こちらは青いキクと青いバラ。どちらも遺伝子組み換えにより誕生した色の花です。遺伝子組み換えにより害虫に強い植物や乾燥に強い植物などが生み出されているのだとか。そういえばあつ森(ゲーム)でも似たようなことしてた気が。
遺伝子のメカニズムについてパネル等で解説されていたのですが、このあたりのコーナーだけちょっと内容が難しいかな…と私は思いました。よほど興味がないと理解するのは厳しそうな気がします。
さらに、遺伝子の法則を歌で覚えよう♪ということでオリジナルソングが会場で流されているのですが、非常に中毒性の高いタイプの曲でエンドレスリピートなので若干くどいな…と感じてしまいました。耳から入る情報が大きすぎて解説文が頭に入ってこないのは残念だと感じました。5分に1回流すくらいでよいのかも…。
みんな大好き食虫植物
昔から異様に惹かれる存在、食虫植物。その定義からどんな種類が存在しているのかまで、幅広く紹介するコーナーもあります。大型模型、ワクワクしますね。
特別につくられた食虫植物たちのパラダイス。写真だとわかりづらいですが何種類かいます。実際にここまでたくさんの食虫植物が同じ場所で生きているということはないので、ここだけの特別展示です。魅力いっぱい。
まとめのような何か
(↑グッズの食虫植物巾着です。最高のデザイン)
最初から最後まで、植物に興味を持ってほしいんだ!という強い思いを感じることができる意欲的な展覧会、楽しかったです。植物を研究する若手研究員の紹介(研究テーマや興味を持ったきっかけ等)で締められていたところもすごく良いなと思いました。
今回は「植物」という大きすぎるテーマだったためか展示の方向性もいろんな方向に行っていた気が少ししたのですが、これからは例えば食虫植物だけを取り扱った企画展とか、そういうのもやってほしいなぁと思いました。
植物は人間にとって身近な存在であり、彼らもまた生きているんだな~と感じることができました。
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