宝石の歴史は古く、古代から魔よけやお守り、地位や立場を示すシンボルとして世界中で用いられてきました。現在では、宝飾品としても広く親しまれています。
本展では、各地の博物館や、比類なきアルビオン アート・コレクションや、ヴァン クリーフ&アーペル、ギメルなどの作品から、多種多様な宝石と、それらを使用した豪華絢爛なジュエリーを一堂に集め、科学的、文化的な切り口で紹介します!(公式サイトより)
眩しい
原石からジュエリーまで、宝石に焦点をあてた特別展です!日常生活の中で宝石を目にすることはほぼないので見るものすべてが新鮮で眩しかったです。眩しいってこういうことか!と思いました。そして今後も自分が宝石を所持している様子は全く想像できないので、もしかしたらここで見たたくさんの輝きは二度と見ることができないものだったかもしれません。
加工される前の石たちです。こんな石が目の前にでてきたら平常ではいられなくなる気がします。これが自然の姿とは…。この展覧会では「美しいとは何か」という問いには触れられていませんでしたが、これらは無条件で美しいとわかるというか…一目見ただけで圧倒される美があるように思いました。惹かれずにはいられないというか目を奪われるというか。
混雑のことや全体の感想
数年前から科博の特別展にはすべて行っていますが、「人が多すぎて展示物が見えない」を久しぶりに体験しました。土曜日のお昼過ぎという一番混みそうな時間に入ったからかもしれませんがすごい混雑でした。特に前半のコーナーに人が集まっていて、実は今回展示のすべてをしっかり見ずに飛ばしたコーナーが少しあります…。なのでこの感想文もおかしい部分があるかもしれません。
かなり雑に言うとこの展覧会は「小さな石」を観るものです。大きな展示物はほとんどなく、小さな石がショーケースのようなガラスの展示ケースに散りばめられて展示されています。写真では伝わりづらいと思いますが、展示ケースを覗きこまないと展示物をがっつり見ることはできないような作りで、こうなってくると必然的に展示ケースの前は大行列になります。最前列に行かないと見えないのでみんな並ぶし一度最前列に行ったらなかなか場所移動する人はいません。同じところにとどまらないようアナウンスがされてはいるのですが、展示ケースは壁に沿って置かれていて、さらにそのケースが横にたくさん並んでいるような配置なので、一番前が進んでくれないと後ろは動けないという悪循環な配置になってしまっていたように思いました(正面からの写真がないのは正面に行けなかったからです…)。
展示物そのものが小さく近寄らないとしっかり見えない、そして数も多い。色々大変だとは思いますがもう少し展示方法が違っていたらここまで混まないのではないかなぁと思いました。科博のこれまでの特別展はもっと空間を目一杯使っていたようにも思うので、通路のど真ん中にあえて展示ケースを置いて四方八方から観賞できるようにするとか…。言うのは簡単なので好き勝手言っていますが、この混雑はやり方次第でもう少しなんとかできる気がしてなりません…。
どんな展覧会でも同じことが言えますが、混雑がすごいとその展覧会の内容がどんなに良くても感想として残るのが「混んでた」になってしまいます。せっかく煌びやかな宝石がところせましと並ぶ貴重な機会、混んでて疲れたねぇという感想が多くの人に残ってしまう展覧会になるのは寂しいと思います。現に私は人混みに圧倒されて疲れて飛ばしてしまったコーナーがあり内容の感想をあまり書けないという残念なかんじになっています…。愚痴の方が多くなってしまい自分でも悶々としていますが、今後の特別展ではどうにか…と願います。
原石やジュエリーは本当に綺麗で最初の方でも書きましたが「眩しかった」です。大昔のジュエリーや職人の技巧が光るジュエリーの数々、見ごたえは十分にあったと思います。人は昔から宝石に惹かれてきたんだなぁということがよくわかりましたが、科博の特別展にしては展示物の紹介で終わっている展示が多かったようにも感じたので、もう少し科学的なアプローチが多くても良かったかもなぁと個人的には思いました。このあたりは好みの問題かもしれません。
おまけ
おまけの特別展記念メニューコーナー。科博のレストラン「ムーセイオン」でいただいてきました今回のコラボ記念メニュー。カレーです!美味しかった!野菜と鶏肉が乗っていて見た目よりボリューミー。さらに宝石展をイメージしたというデザートまで付いてきます!記念メニューにデザートが付いていたことは今まで(私が知る限り)なかったと思うのでテンションが上がりました。
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」 (hoseki-ten.jp)
木組 分解してみました
植物 地球を支える仲間たち
加速器 -とてつもなく大きな実験施設で宇宙と物質と生命の謎に挑んでみた-
小惑星探査機『はやぶさ2』、東日本大震災から10年
大地のハンター展
メタセコイア-生きている化石は語る-
国立公園 -その自然には、物語がある-
『時』展覧会2020
特別展「和食」
絵本でめぐる生命の旅
特別展ミイラ
風景の科学展 芸術と科学の融合
恐竜博2019
ビーズ 自然をつなぐ 世界をつなぐ
大哺乳類展2
日本を変えた 千の技術博
特別展 昆虫
特別展 人体 神秘への挑戦
特別展 深海~最新研究でせまる“生命”と“地球”~
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