ユキシロ日記

博物館、美術館、音楽、ゲーム等の感想、その他書きたいことを書くことにしています

大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語/国立科学博物館/2021.10

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歴史の殿堂として知られるイギリスの大英博物館は、古代エジプト文明の研究でも世界を牽引してきました。その研究成果を紹介する本展は、6体のミイラを選りすぐり、CTスキャンを用いた画像解析によって、外側からはうかがい知ることのできないミイラの謎を解き明かし、古代エジプト人の生き様や文化を紹介します。(公式サイトより)

まず前提として…この展覧会は世界巡回展なのだそうです。よく調べていなかったので会場の解説パネルにそう書いてあるのを読んで初めて知りました。巡回先の国によって展示構成が違うことはないはずです。ということは、この展覧会は科博がすべてを監修しているわけではなく、元々できあがった展示があって日本オリジナルの展示として科博が監修した部分が最後に少しある、という構成なのだと思います。違ったらすみません…。

科学とミイラ

歴史の殿堂「大英博物館」から6体のミイラが来日!ということで、非常に貴重な機会です。大英博物館は古代エジプト研究を牽引する存在だそうで、それらに関する展示は博物館の中でもかなり重要な部分とのことです。行ってみたい博物館のひとつです。

そんな大英博物館が所有するミイラ6体が日本にもやってきました。最新科学技術(CTスキャン)により明らかになった新たな事実とは!?という感じの展覧会でした。CTスキャンというのはあれです、中身が見えるやつです(雑すぎる説明)。

布などでがっつり包まれ大切に保存されているミイラ。布の下にはどんなミイラがいるのか、さらにミイラの中身がどうなっているのか、これらは以前であれば布をとってミイラに手を入れないと(傷をつけないと)わからないものでした。しかしここでCTスキャン登場!この技術を使えば無駄に傷つけず中の状態を調べられる!

6体のミイラすべてのCTスキャン映像が会場では動画で公開されていて、とても興味深く見ることができました。ミイラを作る時は脳を取り除くことが多いがこのミイラには脳が残っている!とか、呪術的な意味を持つ装飾品や護符が一緒に保存されているのが見える!とか、骨の様子からしてこの病気に罹っていたと思われるので死因はきっとこれ!とか、そういったことがCTスキャンによってわかってきたと。科学すごい。

魅力溢れる古代エジプト

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(↑ツタンカーメン王とロゼッタストーンのレプリカ)

この展覧会は6体のミイラ…つまり6人の人間にスポットをあてた展覧会とも言えます。華やかで緻密で古代エジプト人の思想を色濃く残し芸術性すら感じる大きな棺の中にあるのは「ミイラ」という物体ですが、かつては私たちと同じように生きていた人間です。

生きた時代も身分も生活スタイルも違う6人ですが、人間は死後も来世で復活すると考えその復活のために遺体は保存しておく必要がある。という古代エジプト人の死生観は共通していて、その思想の元ミイラ職人の手によって作られたミイラは大切に扱われてきました。

展覧会では古代エジプト人の思想を表すような展示物も多く、オシリス神、アヌビス神、バステト神といった知名度が高そうな神々の解説や紹介もたくさんありました。このへんの知識はほとんどありませんが、こういう古代の神話は本当に面白いですね!魅力しか感じません。

100年や200年前の話ではなく何千年も前にこれ!?これらがあったの…!?!?というような驚きが溢れていました。とても数千年前にあったものとは思えないような、つい数か月前に作られたんですよ~と言われても疑わないような装飾品や出土品の数々、古代エジプトについてはよくニュースになっている気がするのですが、いまだに新たな出土品が出てきていますよね。研究も日々進んでいるのだろうし、今後新たな思いもよらない何かが出てくると思うとワクワクせずにはいられません。考古学というのは魅力的な学問なんだなぁとも思いました。

2年前のミイラ展と今回のミイラ展

約2年前、科博はミイラ展を開催しました。ミイラをテーマとした大規模な展覧会は初めてだったそうです。別の展覧会と比較しすぎるのはどうかと思う気持ちもありますが、今回は同じ科博で同じテーマということで、比べた上での感想を書いておこうと思います。

先に結論を書くと、私は2年前のミイラ展のほうが好きでした。同じミイラがテーマといっても内容は全然違いました。まず、今回は古代エジプトオンリーでしたが2年前は世界中のミイラを取り扱っていました。同じミイラといっても場所や時代によりそれらが存在する理由は全く違いました。古代エジプトのミイラは共通の思想の元に作られるものですが、別の場所では環境により偶然ミイラ化したり自らミイラ化を望んだり(即身仏等)色々でした。

2年前のミイラ展のほうが「ミイラ」という存在について深く掘り下げようとしている印象を受けました。今回は科学技術や研究成果に着目しているかんじでしたが、2年前はミイラそのものが存在している意味を知ろうと試みたり、ミイラそのものに着目しているような気がしました。私はおそらく、歴史や文化よりも存在意義や精神的な話のほうに興味があるので前回のミイラ展のほうが好きだったなのかな、と自己分析しています。

それと、これは見終わった直後に思ったことなのですが、割とサラッとした特別展だったなと感じました。すぐに見終わるということでは全くないのですが、濃さというか…深みというか…。うまく言葉に表せなくてむず痒いですがそんな感じがしました。

まとめのような何かとレストラン

グダグダ書いてしまいましたが面白くなかったわけではなくて、とても興味深い展示ばかりだったし気付いたら2時間以上経っているくらいボリュームのある展覧会でした。古代エジプトに関する展覧会は昨年くらいからあらゆる場所で開催されている気がします。それほど魅力があり日本人にも大人気なテーマなのだろうなということがよくわかります。

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科博のレストラン「ムーセイオン」で今回も特別展記念メニューをいただきました!2年前の記念メニューと似ていますね!ミイラ風の鳥つくね!美味しかったです。

【公式】特別展「大英博物館 ミイラ展 古代エジプト6つの物語」|2021年10月14日(木)〜2022年1月12日(水)|国立科学博物館

国立科学博物館 他の展覧会感想

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