再開した科博
6月1日より再開した国立科学博物館(科博)に行ってきました。予約制となり人数が制限された科博は適度な人の入りで、混雑もせずかといってスカスカなわけでもなく丁度いい感じ(主観)でした。まだどうなるかはわかりませんが、この感じだと予約が埋まっている土日でも混んでいる感覚にはならないような気がするので、展示物をじっくり快適に見て回れると思います。休日に混んでいない科博は貴重だと思うので、行ける範囲にいる方は今がチャンスかもしれません。
ここに来るのは数ヶ月ぶりです。自粛期間中にVRで館内を見学できるようにしてくれたりと楽しませてくれていた科博ですが、やっぱり自分で歩くのが楽しいなと再確認した一日となりました。
触ってみよう系の体験型展示物は全て触れない状態で、科博に入った人は必ずここを通るであろう名物(?)フーコーの振り子も写真のように動いていませんでした。ある意味貴重な状態を見せてもらった気がします。まだ完全復活とは言えないですが、それでも久しぶりの博物館はやっぱり楽しく、私にとってここはいつ行ってもワクワクする場所でした。
『時』展覧会2020
現在科博では「時の記念日100周年企画展 『時』展覧会2020」というイベントが開催されています。なんでも100年前に同じ展覧会が開催されたそうで、それは当時時間をあまり気にせず生きていた日本人に時間厳守を促すためのものだったそうですが、庶民が親しみやすい展示の数々で大盛況だったと解説に書かれていました。
一言で「時」と言ってもなんだか漠然としている印象を受けますが、この企画展は時計を作る技術の発展、時間の計り方、そもそも時間とは何か等、様々な角度から「時」を扱う展覧会でした。
会場が2つあって若干わかりにくいのが残念な気もしますがスペースの問題があるので仕方ないです。日本館の方では時計の歴史や時間の計り方等が紹介されていました。昔の時計がいくつか展示してあったので時計というアイテムに興味がある人は特に楽しめると思いました。写真左のようなカラクリ時計の展示もあったのですが、(おそらく)1時間に一度0分になった時に動くのでこれから行く方はちょっと意識してみると良いかもしれません。
地球館の方では100年前の展覧会で展示されていたもの(写真右)がパネルで紹介されていたり、時間とは何かといった哲学的なことにも触れられていて大変に私好みでした。「そもそも時間はなぜ流れるのか」という問いが書かれているパネルがあったのですが、私こういうの大好きです!時という概念に挑むのは天文学であり物理学であり哲学でもあるんだなと思いました。
生まれてから死ぬまで、時間というものについて考えたことのない人間はいないと思います。それほど私たちは時間に支配されて生きているし、こんなに平等なものは他にないのではないかとも思います。この展覧会でも考えれば考えるほど不思議で面白いと書かれていましたが本当にそうですね。しかし眠れなくなりそうなので「時」について考えるのはほどほどにしておいた方が良いかもしれません…笑。
小規模ではありますが見応えのある面白い企画展でした。まだ始まったばかりで7月中旬までやっているので興味がある方は行ってみてください。
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」
木組 分解してみました
大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語
植物 地球を支える仲間たち
加速器 -とてつもなく大きな実験施設で宇宙と物質と生命の謎に挑んでみた-
小惑星探査機『はやぶさ2』、東日本大震災から10年
大地のハンター展
メタセコイア-生きている化石は語る-
国立公園 -その自然には、物語がある-
特別展「和食」
絵本でめぐる生命の旅
特別展ミイラ
恐竜博2019
ビーズ 自然をつなぐ 世界をつなぐ
大哺乳類展2
特別展 昆虫
特別展 深海~最新研究でせまる“生命”と“地球”~
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