来る2/11、NEO PIANO CO.LABO.(ねぴらぼ) “Invention”が開催されます。私も先日チケットを購入したので、あとは本番の配信を待つのみです。
まずはやっぱりこれを言いたい。開催おめでとうございます!評判が良くなければ第二弾などありません。何もかもが実験的な初めての試みであっただろう前回のねぴらぼ、それが良かったから今回があるのだと思います。
さて、当日のステージを観る前にこれを書こうと思った理由を、初めに記しておきます。
このイベントを告知する動画→https://www.youtube.com/watch?v=GOs0KyBD47Aを見てからというもの、何か魚の骨が詰まったままのような気持ちになっており、この気持ちは何であるのか、当日のステージを観る前に自分で考えて整理しておきたいと思ったからです。
以下、自分の気持ちを長々と書いていますが、これらはすべて私個人の気持ちであり、ファンを代表して何か言いたいわけではありません。また、どう捉えるかは読む人それぞれではありますが、楽しいイベントに水を差すつもりは一切ありません。この点を踏まえた上でこの先をお読みください。
告知動画について
よく見たらどこにも告知動画なんて書いていませんでしたね…勝手に勘違いをしていました。告知あり、としか…。というのは置いといて、大事な大事なイベントの最初の告知がこれで良いのか…?というのが正直な感想です。
前々から何かあるよ~というような匂わせをいろんな人がしていたのでバレバレではありましたが、そうだとしてもこのあまりにも軽いノリは…。ホテルを貸し切ろうが用意してもらったピアノで即興セッションを始めようがそこは良いんです。しかし一番重要なイベント告知の時間があのノリ。修学旅行か社員旅行のグダグダを中継で見せられているのか?と思いました。
このメンツが集っているのだからねぴらぼ関連であることはわかりきっています。焦らす意味がわかりません。最初の5分でガツンと4人がしっかり発表をして残り2時間くらい全部わちゃわちゃだったらそれで良かったような気もしますが、わちゃわちゃの中にモヤーンと大きなイベントの告知を入れたのは見栄え的にも微妙だし、趣味の内輪イベントならまだしも、企業との絡みもあり大勢のお客さんからお金をとるイベントの告知を飲みの席でやろうとしたのは何故なのか…。ねぴらぼはこのくらい軽いノリのイベントですというのなら良いのかもしれません。しかし前回のステージを観た限りではもっとちゃんとした良い意味でズシンとした重みのあるイベントだったように思います。
総合プロデューサーの事務員Gさんが仕切っているのも個人的にはちょっと謎で、4人にやらせれば良いじゃないですか、と私は思います。トークができない人たちではないし彼らが主役なのだから。(彼らはそれぞれソロのイベント等はしっかりと告知していることを知っています)。主役4人が大事な場面で飲んだり食べたりスマホいじったり…ちょっと行儀が悪いなと感じてしまいました。あなたたちのイベントでしょう。
大事なことを飲みの席で言う人はいません。そこはしっかりと、公式発表と遊びの部分は分けるべきだったと思うし、普段から仲のいい皆さんだからこそ、公私混同には注意したほうがいいのでは…と思いました。
ねぴらぼというイベントがお祭り騒ぎのように見えて実はがっつりと音楽を聴かせパフォーマンスで魅了するものだということは前回を観ているのでわかります。本番はこのような感じではないだろうということも予想できます。でもやっぱり今見てもこの動画は引っかかるものが多かったです。
それと、プロデューサーの告知動画以外に公式サイトと各メンバーのTwitterでしか情報が出ていないのも少し気になります。Twitterやってない、メンバーのYouTubeしか知らない、そんな人もいるのではないかと思いますが、そのあたりの層に対しては今回は告知するつもりがないということでしょうか…。こういうところからも強めの内輪ノリを感じます。新規を取り入れるつもりがあまりないのかな?と。既に沼に浸かったファン向けイベントというのならそれもありだとは思いますが…。
ホームページとタイトルについて
同じメンバー同じスタッフ(かどうかはわかりませんが)で作る第二弾のねぴらぼには“Invention”という副題が付けらています。特設サイトもあります。作るのに時間がかかったというお話を告知動画でされていましたが、確かに前回と比べて気合いの入り方が格段に違うように感じます。
NEO PIANO CO.LABO. "Invention" 配信ライブ特設サイト
どこかスチームパンクを思わせる雰囲気、革新・探求・変化・進歩…等、たくさんの意味を集めて煮込んで“Invention”という副題が付けられていることがわかるサイトになっているのですが、このイベントタイトルをねぴらぼ2ではなく“Invention”とした意味がわかる大切な文章が書かれているページ、これがまさかの隠しコンテンツ!ここは前面に出しても良かったのでは…?と思いました。イベントに対する主催者の思いは多くの人の目に触れさせていいページだと思います。せっかくちゃんとした意味のある良い副題なのだから。
あとは4人のYouTubeチャンネルに直接とべるリンクくらいはあっても良いように思います。4人のことを知っていて当たり前の人にしか刺さらないサイトになっている気がします。何度も言いますがそういうイベントだというのなら良いとは思います。
ファンブックについて
今回は通常チケットが4400円、スペシャルファンブック付きチケットが7700円です。単純な考えですがこのスペシャルファンブックの値段が3300円ということになります。なかなか思い切ったことしたな、というのが最初の感想でした。ファンブックの内容は公式サイトによると以下の通り。
撮り下ろし写真・特別インタビュー等で構成された本公演限定ファンブックです。(オールカラー72ページ)
写真集と呼ぶのはちょっと違うと思うのでやはりあくまでファンブックなのだと思いますが、遂に彼らもこういう売り方をするようになったかと。彼らのことをアイドル視しているファンが一定数いることはわかるので今回のこれはその層に向けたものなのかな?と思っています。ここまで自分がこれに打撃を受けるとは思っていなかった(しかもそんなに予想外でもない)ので自分でも驚いています。
実際写真集に近いものを売ったりグッズを売ったりする音楽家は割といるし全く悪いことではありません。喜んでいる人のことをどうこう言うつもりもありません。でもなんでしょう…この猛烈な寂しさは。あ~そっち行ったか~みたいな。私は彼らのことをピアニストだと思っています。彼らの魅力はその演奏にあると思っています。彼らは音楽を愛し音楽で食べていくことを決意したプロだと思っています。ファンブック…?写真…?…私は疑問を感じてしまうのです。
きっと買っている人も大勢いるのであまり大きな声では言えませんが、これが売れたら次もきっと出ます。そしてそこに需要があると判断されれば今後彼らは、本人の意思とは関係なくそちら方面で売っていくことを余儀なくされるかもしれません。そちらというのはピアノ以外の部分ということです。たかがイベントのおまけ要素くらいで言い過ぎかもしれませんが、私はこの先の未来が少し見えたような気がして勝手に気が沈んでいます。何度も言いますがファンブック自体は何も悪くないです。需要と供給がマッチした結果だとも思います。本人たちがノリノリで楽しんでいるならそれも良いことだと思います。それでも私は…これに関して手放しで喜ぶことはできませんでした…結構高いし…。
ねぴらぼは誰のためのイベントか
ここで考えました。そもそもこのイベントは誰のためのものなのか。ねぴらぼメンバー4人のファン(俗にいう箱推し的な)、個々のファン、ピアノ好き、ストピ動画好き、いろんな人がいると思うのですが、このイベントが想定するお客さんはどのあたりの層なのでしょう。おまけとはいえファンブックを売るということは、彼らの音楽というより彼ら自身を丸ごと好きになっているタイプのファンが客なのでしょうか。だとしたら私は少しターゲットから外れています…残念です。私は彼らの音楽に惹かれていて、とにかく音楽が聴きたいタイプのファンです。オフショットにはほとんど興味がないのです。
話が飛びますが、ねぴらぼは今後も続いていくイベントになるような気がします。この2回で終わる気がしません。前回のねぴらぼが終わってから投稿された事務員Gさんのnoteを読みましたが、そこに書かれているとおりこのイベントって彼がやりたいと言ったところから始まっているんですよね。そして前回のねぴらぼは実験的なものであったと。
ひしひしと伝わってきます。事務員Gさんがこの素晴らしい4人のピアニストをもっと世に出したいと感じていることが。確かにそれはそうで、狭いところでとどめておくのは勿体ないピアニストたちだと私も感じます。しかしファンは付いてきているでしょうか…画面の向こうにいる数えきれないほどのファンの姿が見えていますか…?数は少ないかもしれませんが、振り落とされかけている人がいるように私は思います。ピアニストは聞いてくれる人がいないと成り立たないと誰かが言っていた気がします。
プロデューサーという仕事の大変さを私は知りません。そう簡単に務まる役ではないだろうと思います。しかしこれは4人が主役のイベント、プロデューサーの立場の人がすべてを頑張ることはないのではないかと思います。前にも書きましたが、この4人はトークもできる人たちです。司会進行もやろうと思えば自分らでできるはずです。4人は4人で信頼できるからといってプロデューサーに任せっきりではいけない気がします。それこそ初めてではないので多少は勝手もわかるはず。彼らのさらなる飛躍を願うなら、表に出る場面は4人に任せてもいいような気がします。
差し出がましいことを言い申し訳ありません。一人ひとりのファンの要望をすべて聞いていてはやっていけないとわかっています。それでも書いておきたかったので書きました。ねぴらぼメンバーの皆さんは、前(未来)や横(仲間)のことは十分に見つめているように思います。できれば後ろや画面の向こう(応援する人たち)ももう少し多めに見てくれたら良いなというのが私の気持ちです。
グッズについて(1/31追記)
ツイッターの公式アカウントをフォローしていないので今頃知ったのですが、グッズ展開が決まったのですね。1/27にその旨ツイートがされており、販売サイトへもそこから行けるようになっています。
文句ばかりで申し訳ないと思いつつ…。何故こんな間際になっての発表なのか理解ができません…。しかもこれについてもツイッターでお知らせしただけで公式サイトでは何も告知なし。公式サイトはチケット購入に誘導するだけの飾りサイトなのでしょうか。
ライブやコンサートにグッズはつきものなので、今回のグッズ展開についてはよくやってくれた!と思っています。こういうのを求めていた人はたくさんいるはずです。何故最初から言ってくれなかったんだという…。
前もって準備しておらず本当に急にグッズ展開が決まったと言うのなら計画性が足りないと思うし、前もって決まっていたならもっと早く告知と同じタイミングで発表すべきだったと思います。後出しにした意味はなんなのか…考えれば考えるほどそのメリットが私にはわかりません。
計画を立てるのではなく「管理する」人を置いたほうがいい気がします。既にそういう立場の人がいたら悪いのですが機能していませんよ…。できれば身内ではなく一歩引いたところからこのイベントを見ることができる人を。全体的に最初からずっとグダグダすぎて色々大丈夫かなと思います…。
ござさんについて少し
2019年3月10日、ござさんのワンマンライブに行きました。自分はなんて幸運なんだろう、この場にいることを感謝せねば…!と思いながら、最高の時間を過ごしました。もっと前からござさんの動画や配信を聴いてはいましたが、あの日に受けた衝撃を忘れることはないだろうし、この人はこの規模でとどまる人ではない…と思いました。
そして時が経ち、ござさんは会社員ではなくなり音楽で生きていく人になりました。それが何を意味するのか、趣味でピアノを弾いている凄まじい人からプロの凄まじい人になったということだと私は思っています。昔は違いましたが今は、ござさんのことをプロのピアニストとして見ているし、そうでないと失礼だとも思っています。
プロとは私の想像など及ばない厳しい世界…。お金をとっているなら相応のものやサービスを対価として差し出すのは当たり前とされる世界。ござさんはそんな世界に身を置くようになりました。以前の私は、ござさんが好きなようにピアノを弾いてやりたいことをやりながら生きていってくれたら良いなと思っていました。しかし今はそうも言っていられません。好きなことだけやっていればいいともいかないでしょう。求められるのはプロの仕事。いちファンである私もそれを求めています。プロ転向してまだ少ししか経っていないから~というのはきっと通用しません。
世界を見ても代わりのいない唯一無二のピアニストであることは何年も前から知っています。(この文章も含めて)周囲の声がわずらわしいことも多々あると思います。思い通りにいかないこともきっとあると思います。それでも…今や数えきれないほどのファンがござさんの演奏を聴いて心動かされています。今回も今後も、プロのピアニスト「ござ」を見せてくれることを願っています。
最後に
ピアノも音楽も全く関係ないところでこんな言葉を見かけました。「公式や運営や本人のやることに疑問を感じるようになったら離れ時だ」と。かなりドキッとしました。自分ははまだ離れたくないと思いました。
いちファンを名乗りながら気持ちの整理をするという名目で好きなように書いている自分を、客観的に見て面倒でうるさいやつだな…と思わないこともないです。昔の思い出に浸り変化についていけない、今回のねぴらぼの副題とは真逆を行っているような、そんな存在に自分がなっているような気がして複雑な気持ちにもなります。
でも、これが私です。こうして書くことで気持ちの整理をしています。
本番の感想は後日別途書く予定です。彼らの作る最高のステージを楽しみにしています。
↓本番の感想書きました(2/12)
NEO PIANO CO.LABO.(ねぴらぼ) “Invention” 感想
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以前書いたものなどはこちらです↓
NEO PIANO CO. LABO.(ねぴらぼ)と私のこと
NET PIANO FUYU MATSURI 2021(ネピフユ) 感想