ユキシロ日記

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アルチンボルド展/国立西洋美術館/2017.07

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妙に惹かれた奇抜な作品

ジュゼッペ・アルチンボルド。ハプスブルク家の宮廷で活躍したイタリア出身の画家、だそうです。私は全く知りませんでした(いつもの)。あとになって調べて初めて有名な画家であることを知りこの展覧会のおかげで名前を覚えたのですが、当時は本当に名前も代表作も何一つ知りませんでした。そんな私が何故この展覧会に興味を持ったのか、3年ほど前のことなので記憶が曖昧ですが、ポスター等の広告に使われていたこの作品(上の写真で言うと左の作品)にやたらと惹かれる何かを感じたからです。これは実際に自分の目で見たら面白そうだなと。
 
アルチンボルドという画家がどのような人物なのか知識皆無の状態で行ったので、真っ白なところにカラフルな情報が入ってくるような感覚で見ることができました。野菜や果物や魚を組み合わせて一人の人間の顔ができあがる、このような作り方?をしている絵画を「寄せ絵」と呼ぶそうです。分類的にはだまし絵の類だそうで、彼の作品は後の作家にも大きな影響を与えたと解説には書いてありました。

視覚的に楽しかった

この展覧会ではそんなアルチンボルドの代表作と言われている四季シリーズの「春」「夏」「秋」「冬」の4枚すべて、そしてもうひとつ四大元素シリーズの「大地」「水」「火」「大気」の4枚すべて、他にもたくさんの作品が展示されていましたが、やはりインパクトが大きかったのはこの8つの作品でした。美術館はみんなそんな感じかもしれませんが、広い空間を使った堂々とした展示の仕方も印象的で、これらの奇抜で繊細で面白い作品がドーン!と飾られいるだけでちょっと興奮するというか、もう見ているだけで楽しいんですよねこういうのって。
 
本当は(という言い方も変な気はしますが)一つひとつの作品それぞれにもっと深い意味や背景があるのだと思います。解説もあった気がしますし読んだ気もします。しかし私はそこまで真剣に考察がしたいわけではなく軽い気持ちでこの展覧会に行ったので、目から入ってくるワクワクする情報がただただ面白かった記憶があります。遠くから見るとそれほどわからない部分も、間近で見ると本当に細かく丁寧に描かれていて、モノとモノの組み合わせ方なんかも面白く、複数のモノが積み木のようにカチッとハマる快感があったりもして、すごく雑な感想を言うと初心者の私も楽しめる「見ているだけで面白い」展覧会でした。

余談

もうだいぶ前なので仕方ないのかもしれませんが、公式サイトがなくなっていました…。なので、国立西洋美術館公式サイトの過去の展覧会ページを貼らせていただきます。ここに書かれている解説文から一部引用。↓

「奇想と知、驚異と論理とが分かちがたく交錯するそれらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、~」

アルチンボルドについての説明文の一部です。いや~やっぱり美術館の解説の文章は美しくてたまりませんね!これだから美術館で解説文を読むのがやめられないのです。

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これ、会場の体験コーナー?で作成してもらったアルチンボルド風の私です。似ていると思います。メガネがちゃんと表現されていることに感動しました。 

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