ユキシロ日記

ゲームのプレイ日記をメインに、博物館、美術館、音楽など。雑多な趣味ブログです。

自然と人のダイアローグ/国立西洋美術館/2022.06

フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、同時代を生きたカール・エルンスト・オストハウス(1874-1921)と松方幸次郎(1866-1950)の個人コレクションをもとに設立された美術館です。本展では開館から現在にいたるまでの両館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100点を超える絵画や素描、版画、写真を通じ、近代における自然に対する感性と芸術表現の展開を展観します。(公式サイトより)

約1年半の休館を経て今年4月にリニューアルオープンした国立西洋美術館。リニューアルオープン後、初めて行ってきました!待ってた~!!お久しぶりです!!!リニューアル前はちょこちょこ行っていた好きな美術館のひとつなので、こうしてまた足を踏み入れることができて嬉しくて、ソワソワワクワクしながら芸術鑑賞をしてきました。

自然と人のダイアローグ

この展覧会はそんな国立西洋美術館のリニューアルオープン記念ということになっていますが、元々は国立西洋美術館とフォルクヴァング美術館のコラボ企画があって(フォルクヴァング美術館では今年の2月~5月に同様の展覧会が開催されています→公式サイト)、自然と人のダイアローグというタイトルは後から付けられたものなのだそうです。

どちらも長い歴史を持ち、それぞれ「松方幸次郎」「カール・エルンスト・オストハウス」という個人のコレクションが元となってできた美術館。そんな美術館の熱いコラボ!というわけです。

こういう展覧会は時代ごとに章が分かれていて古い時代の作品から見せていく…という構成も多いように思いますが、この展覧会は違いました。印象派やポスト印象派の作品が多いですが、それらの時代的な流行や歴史について紹介するような感じではなかった(と思う)ので、あくまで今回は「自然」がテーマなんだなと感じました。作者は目の前にある自然をどう捉えてどんな風に描いたか、それを観て鑑賞者である私たちはどう感じるか。これはそういう感覚的なものを楽しむ展覧会かもしれないなぁと私は思いました。

展示構成も両館が持つ作品を同時に鑑賞できるような見せ方になっていました。似たような構図?の作品が隣同士にあったり、同じテーマを描いた作品が近くにあったり。同じ自然を相手にしても人それぞれの表現方法があって風景画は本当に面白いですね。

ゴッホ!!!これが観たかった!!満足満足。全体的に写真撮影可の作品が多くて驚きました。写真を撮りに行っているわけではないですが良いな!と思った作品はやっぱり撮ってしまいます。こちらの作品はフォルクヴァング美術館が所蔵しているゴッホの《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》。初来日だそうです!

遠くから近くからじっくり観てきましたが、やっぱり私ゴッホの作品が好きみたいです。この作品は色彩だけ見ると明るい雰囲気があるような感じもしますが、ゴッホが病んでいた時の作品で、麦を狩る人や刈られる麦の風景に「死」のイメージを持って描かれた作品とのことです。美しいのにどこか寂しく不安定で死がつきまとっている感じがするゴッホの作品…たまらん…好きです。

上の写真は今回の展覧会で撮ったものですが、あれ…?見たことがある気がしますね…特に右。これは…モネの睡蓮!

やっぱりここにあった作品だ!この写真はリニューアル前の国立西洋美術館常設展の一部です。実はほかにも「これ常設展で昔見たことある!!」となった作品がいくつもありました。国立西洋美術館からもたくさんの作品が展示されている展覧会なのでそれはそうなのですが、別の会場に飾られているだけで雰囲気変わるものなんだな~と思いました。

常設展

前回国立西洋美術館に行ったのは2020年6月のロンドンナショナルギャラリー展の時でした。ということは、常設展を見学するのも2年ぶり…!リニューアルで展示作品もだいぶ変わったようで、新鮮な気持ちで芸術鑑賞ができました。ここの常設展はザ・美術館!という雰囲気があってやっぱり良いですね~。上の写真は国立西洋美術館とも縁が深いル・コルビュジエの作品です。

外の景色も変わりました。以前よりスッキリとしましたね。さっぱりしていて好きです。

国立西洋美術館リニューアルオープン記念「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」

国立西洋美術館 他の展覧会感想

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