1万年以上にわたって続いた縄文時代。この長い時代を生きた縄文人の〝生〟の暮らしぶりとは、どのようなものであったのでしょうか?江戸東京博物館では、江戸の暮らしや文化をふり返る礎として、その源流とも言うべき縄文時代の人びと、特に東京の縄文人の暮らしに焦点をあてた展覧会を開催します。(公式サイトより)
縄文展
久しぶりの江戸東京博物館!縄文展に行ってきました。この博物館らしく「東京」の地にスポットをあてた縄文展です。
東京にもこんなにたくさん遺跡が!多摩ニュータウンの開発については耳にしたことがあるような気がします。遺跡と聞くとエジプトなど遠い地域の話のような気がしてしまうのですが、普段気にしていないだけで身近なところにもあるんだなぁということがよくわかりました。
出土品そのものと「出土状況」の写真が展示されていて、これは良いな!と思いました。展示物として飾られているだけではイメージしにくいですが、出土状況を見ると本当に土の中にあったんだこれ…という驚きと感動がわかります。
遠い昔日本史の授業で習った気がする「打製石器(打製石斧)」「磨製石器(磨製石斧)」など、聞いたことのある用語も出てきて懐かしい気持ちになりました。授業はつまらなかったけれど実物を見ると面白い、歴史とはそういうものなのかもしれません。(?)
東京の縄文土偶100!土偶パラダイス。いろんな形がありました。様々な思いが込められた土偶、当時の人たちはどんな気持ちでこれを作ったんだろう…と考えるのも面白いかもしれません。
グラマラスな(?)土偶と縄文時代の集落再現模型。日当たりや水はけがよく水が確保でき移動も便利な川の近くに集落を作っていたという縄文の人たち、現代の不動産の条件にもあてはまると解説に書かれていました。
たくさんの土偶や土器を目で見て楽しめる面白い展覧会でした。国宝「縄文のビーナス」も見ることができて良かったです。美しい土偶でした。解説文が少し難しめ(多少の知識がある人向け)で教科書的な感じがしましたが、それでもやっぱり自分の目で見ることで初めてしっくりくることは多く、この地で暮らしていた人が確かにいたんだということがわかって楽しかったです。
常設展
今回は縄文展のほか、常設展を改めてじっくり見て回るのも目的でした。約2年ぶりの江戸東京博物館は久しぶりだったのですべてが新鮮で、やっぱり面白い博物館だなぁと再確認できました。見たことがない展示(上の写真右、葛飾北斎の模型は前行った時はなかったと思います)もありました。江戸東京博物館といえば模型!という気がします。
来年4月から3年間ほどの時間をかけて大改修をするため休館になる江戸東京博物館。休館前に行くのはこれが最後になると思います。次はいつになるか…5年後くらいかもしれません。大好きな博物館のひとつなので寂しいですが、次にオープンする時どのように変わるのか楽しみでもあります。しばらくのお別れになりますね…ありがとう江戸東京博物館!
コラボメニュー
知らないうちにオープンしていた博物館隣接レストラン「江戸博砂漠」。まさかの中近東料理メインのお店ということで行ってきました。博物館のレストランが中近東料理とは珍しい。縄文展との限定コラボメニュー「地層コシャリ」をいただきました。ごちゃごちゃした料理が好きなのでとても美味しくいただきました!
特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」 - 江戸東京博物館
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