昔から存在は知っていたけれど行ったことがなかった寄生虫館に初めて行ってきました!この日は東京都庭園美術館にも行きましたが、そちらとは逆方向の場所にあり、目黒駅から徒歩15分くらいのところにひっそりと存在していました。
その名のとおり「寄生虫」に特化した博物館です。1階は「寄生虫の多様性」2階は「人体に関わる寄生虫」というテーマで、広くはありませんがたくさんの標本(本当にたくさんあった)がところせましと並んでいて見ごたえ抜群でした。
寄生とは?というところから解説してくれていて、なんの知識もない私としては助かりました。そこから説明してもらわないとわからないような人間にはありがたいです。
寄生虫は英語でparasite(パラサイト)。ギリシャ語が語源だそうです。寄生するために宿主(しゅくしゅ)の生活様式に合わせたり特別な工夫をしたり不思議な形状だったり、一生のうちにいくつもの宿主を渡り歩く寄生虫もいるのだとか。
ヒトに直接寄生するタイプやヒトと関わる生き物に寄生するタイプなど様々で、寄生虫そのものに深い関わりはなくても犬猫魚虫等からヒトへ…なんてこともあるので、かなり身近な存在なんだなぁとわかりました。サナダムシやアニサキスは私も聞いたことがありました。
いろんな宿主に寄生虫たちがどうやって寄生するのか、寄生されると宿主はどうなるのか、という解説がたくさんありましたが、知れば知るほど意味がわからない(凄いという意味で)、誰がこんなシナリオを考えたんだ!?と思うような取りつき方をするのもいて、生き物って不思議だな…世界って広いな…と思いました。
(なんだか懐かしいギョウチュウ検査。今はこれ学校でやらないですよね)
現在「生体展示 ロイコクロリジウムの幼虫」というミニ企画展をやっています。オカモノアラガイという貝に寄生したロイコクロリジウムの幼虫の生きている姿を見ることができます。元気に動いていました。
この寄生虫はカイに寄生したあと鳥に食べられなければいけない(次の宿主が鳥だから)ので、鳥に食べてもらうためウニウニ動いています。鳥に見つけてもらいやすいようにカイを操って動かしているとかいないとか…。公式サイトに色々載っていますので良ければ↓
オカモノアラガイに寄生したロイコクロリジウムの幼虫 - YouTube
とても面白い博物館でしたがゾワゾワしました。なんだか自分の部屋を掃除したくなってきました。体が痒くなってきた気がします。多分気のせいです。多分…。
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