前から気になっていた美術館に行ってきました!開催中の展覧会も良かったですがそれ以前に建物が良かった!(余談。同じ日に目黒寄生虫館にも行きました)
ルネ・ラリック リミックス
19世紀末から20世紀半ばにかけて、ジュエリー作家/ガラス工芸家という肩書を超えて、生涯を通して芸術家としての独自の道を切り拓いたルネ・ラリック(1860-1945)には、尽きることのないインスピレーションがありました。
生きることとつくること―ルネ・ラリックが、自然を起点としてどのように世界を観照し、装飾という芸術を希求したのかを明らかにします。(公式サイトより)
ジュエリー、香水瓶、ガラス作品、どれをとっても綺麗で繊細で、ちょっとでも触ったら壊れてしまいそうな儚さを感じる作品ばかりでした。そこがまた良いのかもしれません。
自然からインスピレーションを受けたデザインの作品も多く、たとえば植物ならその種まで特定できるほど細かく書き込まれている、と解説に書いてありました。
自然から着想を得る作家(アーティスト)はすごく多い気がするのですが、やっぱり身の回りを細かく見ているというか、そういうところから多くのものを受け取る感性?があるからこそ、このような分野で活躍できるのかなと思いました。
あとでまた書きますが、この美術館は2つに分かれていてこの写真は新館です。ここの展示の仕方も洒落ていました。この影。作品は逆側からの鑑賞となっているので、ここは影を見るための通路なんです。お洒落だ~。
東京都庭園美術館
美術館はどこも建物自体が美しく個性的で歩いているだけで面白いのですが、ここほど展示物と建物が一体化しているところを歩くのは初めての経験でした。
1983年にできたこの美術館は、1933年に朝香宮夫妻の邸宅として建てられたものです。家具や照明器具はアール・デコとよばれる装飾様式で統一されていて、国の重要文化財に指定されています。(公式サイト読みました)
雑な言い方になりますがこの建物そのものが凄い!ということだと思います。上の写真は館内の階段です。興奮して上ったり下りたりしてしまいました。歩いているだけでワクワクする美術館です。
照明器具、素敵すぎました。元は邸宅ということで、食堂や寝室など元々この部屋は何だったのかという解説もあったのですが、部屋ごとに照明器具が違ってどれもこれも最高だったので天井ばかり撮ってしまいました。
各部屋にルネ・ラリックの作品が展示してあります。こういう展示の仕方ができるのはこの美術館ならではだと思いました。どこからが展示物でどこからが館内なのかわからない、どこを見ても最高な空間でした。
この左の照明が非常に好みです。
ここは美術館入り口付近です。この扉がまさにルネ・ラリックの作品で、特注で制作されたものとのこと。こうして展覧会で取り扱う以前に、この美術館とルネ・ラリックは縁があるということですね。こうして個展が開かれるのは必然なのかもしれません。
美術館の周りは庭園になっています。緑をたくさん浴びてきました。ちょっとした非日常を味わえる、そして外の庭園も楽しめる、そんな素敵な美術館でした。
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