ユキシロ日記

博物館、美術館、音楽、ゲーム等の感想、その他書きたいことを書くことにしています

あやしい絵展/東京国立近代美術館/2021.03

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明治期、政治・経済・文化といったあらゆる方面において西洋から知識、技術等がもたらされる中、美術においても西洋美術の技法の本格的な導入と発展、西洋の影響を受けたさまざまな美術思潮の発生と制作における実践が矢継ぎ早に起こりました。

このような状況下で生み出された多種多様な表現の中には、退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった言葉で形容できるものがありました。美しいという言葉だけでは決して表すことのできないこれらの表現は、美術界の一部からは批判を受けましたが、文学等をバックグラウンドとして大衆に広まっていきました。本展では幕末から昭和初期に制作された絵画、版画、雑誌や書籍の挿図等からこうした表現を紹介します。(公式サイトより) 

展覧会名に惹かれ、かなり前から楽しみにしていました。桜咲く夜、「あやしい」作品の数々に触れてきたのでざっくりと感想を残しておきます。

あやしい絵展 

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まず、この展覧会のタイトルにもなっている「あやしい」とは何かという話ですが、これは結局のところ人によるんだろうなと思います。怪しい、妖しい、という変換ができる言葉ですが、個人的には「妖」←この字がしっくりくる展覧会だったと思います。

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会場内はほとんどの作品が撮影OKでした。絵画だけでなく雑誌や書籍の挿絵も多く、物語から着想を得て絵を描くということは昔から続く芸術の形なんだな、と思いました。

しかし振り返ってみるとこの展覧会、割とあちこちに広がっているというか、良くも悪くもまとまりがあまりないように感じました。私はどんな作品でも美術館で鑑賞するという行為が好きなのでそこまで気にならなかったのですが、人によっては散らかった印象を受ける構成かも…と少し思いました。この展覧会でまさかミュシャの作品を観ることができるとは思いませんでした。

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この写真は印刷技術が発展してきた頃のポスターです。こういうの好きです。とても印刷とは思えない出来…。

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これも好き。

物語を感じる絵と「女性」たち

多分気のせいではないのですが、この展覧会で見られる作品、女性を描いたものが多いです。やはり女は「あやしい」のか…?でも確かに男性であやしいと言うと変質者を思い浮かべる気がするのですが、女性であやしいというと妖艶だったりミステリアスだったり色々浮かんでくるイメージがあります。(※もちろん偏見です)

途中、絵の中にいるたくさんの「あやしい」女性たちに囲まれているような気持ちになるエリアがありました。とても不思議な気持ちになりました。ただの絵といえばそこまでですが、絵の中にある念というか、明らかに何か込められているものを感じるというか、生きているような存在感がありました。

当たり前ですが芸術作品は美しく綺麗なものばかりではない。そこに込められたものを考えるのはただ見ているだけの鑑賞より楽しい、そんなことを考えました。

その他企画展など

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東京国立近代美術館は初めてだったので、常設展示のフロアも回ってきました。時間がなかったので本当にささーっと歩き回って終わってしまったのが残念でした…次に行く時はもう少しゆっくり回りたいです。この時は春を感じる作品が集まるフロアや写真の企画展をやっていて面白かったです。この美術館は全体的に広い分野の作品を収集しているような印象を受けました。日本画、西洋画、彫刻、写真。

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常設展示のエリアでひときわ存在感を放っているように感じたこの作品。岡本太郎の作品でした。目の前で見るとすごいインパクト。

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少し葉が出てきていましたが桜を見ることもできました!桜もあやしさを持つ魅惑の花だと思います。

ayashiie2021.jp 

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