ユキシロ日記

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重要文化財の秘密/東京国立近代美術館/2023.03

明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみによる豪華な展覧会を開催します。とはいえ、ただの名品展ではありません。今でこそ「傑作」の呼び声高い作品も、発表された当初は、それまでにない新しい表現を打ち立てた「問題作」でもありました。そうした作品が、どのような評価の変遷を経て、重要文化財に指定されるに至ったのかという美術史の秘密にも迫ります。(公式サイトより)

東京国立近代美術館は2022年度で開館70周年とのこと。私は今回が2回目の訪問でしたが、そんなに歴史がある美術館だとは知りませんでした!

重要文化財が重要文化財になるまで

重要文化財は全体で見ると1万点以上ありますが、明治以降に作られた作品に絞ると全部で68点しかないそうです。その内51点がこの展覧会に集結するということで、近代美術と名前に入っている美術館の本領発揮!というところでしょうか。

展示作品は作られた年代順に並んでいますが、「重要文化財に指定された順番」がわかる年表が別途用意されていました。制作からそれほど経たないうちに指定された作品、つい最近指定された作品、これらを知ることで違った見方ができて面白いなと思いました。

(浅井忠 「収穫」 東京藝術大学所蔵)

どの作品も明治以降に制作された…ということで、時代の移り変わりや社会情勢を感じる作品も多く、中でも私は上の写真の作品「収穫」がグッときました。西洋絵画のような背景と塗り方に見えますが描かれている人間は和を感じて不思議な気持ちになります。

他の作品を観ていても、今までは〇〇が主流だったけど△△という新しいやり方に挑戦してみました!的な作品がいくつかあって、その結果作品発表当時はあまり受け入れられず批判もあった、ということが解説に書いてありました。

しかしそれらも今は重要文化財。

時代を経て作品の評価が変わる、なんてことは芸術の世界ではよくあることなのかもしれません。いつの時代もこれは素晴らしい!という普遍的な良さを持つものなんてないのかも。

(高村光雲 「老猿」東京国立博物館所蔵)

東京国立博物館(トーハク)から来ている作品もいくつかありました。上の「老猿」は数か月前にトーハクで観たので、また会えたね~!(軽いノリ)という気分だったのですが、展示される場所が違うと印象も違うところがまた面白いのです。トーハクにいる時は実家感、ここには出張で来た感があるように見えました。存在感が強く目が離せない彫刻です。

まとめのような何か

重要文化財51点が集結!とありますが、通期展示ではない作品も割とあるので、実際のところ51点を同じ日に観ることはできません…。そこは少しだけ残念だな…と思いつつ、美術展とはそういうものなのでこの日観ることができた作品を堪能してきました!

私は美術館が好きで芸術鑑賞が好きなのでただ作品を観て解説を読むだけでも楽しいですが、この展覧会はそれに加えて重要文化財がそれに至るまでのちょっとした裏話を教えてくれました。

芸術作品は時代や人や環境によって異なる評価になる、ということも改めて実感できました。制作する側にとっては難儀な話だと思いますが、これが芸術の面白いところだと私は思います。作品の価値を評価する人間だって不完全な存在なわけで、そりゃそうだよな~とも。

その他

重要文化財の企画以外にも、いわゆる常設展では現在「所蔵作品展 MOMATコレクション」が開催中です。以前ここに来た時はざっくりと流れるようにしか観て回れなかったので今度こそ!と思っていたのですが、今回もすべてしっかり鑑賞することはできなかった気がします。

気がしますという曖昧な言い方をしているのは途中で集中力が切れたからです…!この美術館、とても広いんです!盛りだくさん!近代美術作品をいろんなテーマに沿って見せてくれてとても面白いのですが、一日で一気に行こうとすると疲れるかもしれません。特別展のあとに行っているので余計にそう感じたのかも。

眺めのよい部屋、というタイトルの作品がこの矢印の先にあるのかな?と思ったら…

言葉通り眺めのよい部屋がそこにありました。皇居に近いこのあたりの風景、すごく好きです。

階段と吹き抜けもいい感じ。

「重要文化財の秘密」 問題作が傑作になるまで

東京国立近代美術館 他の展覧会感想

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