
19世紀後半のパリ、マネや後に印象派と呼ばれることになる芸術家たちはカフェに
集い、議論を戦わせました。現代のカフェがくつろぎの場だとすれば、当時のカフェやキャバレー、ダンスホールは、飲食や娯楽を楽しむだけではなく、新たな芸術が生まれる場所となっていきます。それは、サロン(官展)からの脱却と共に、芸術が群衆に溶け込む新しい時代の始まりでもありました。
本展では、マネ、ゴッホ、ロートレック、ピカソによる名作の数々、そしてバルセロナが誇る至宝・カザス作《マドレーヌ》を加えた約130点から、“カフェ“で生まれた芸術の広がりを展観します。(公式サイトより)
知らない文化を知る喜びを感じた展覧会でした。
カフェと文化

(ジュール・シュレ 「ムーラン・ルージュの舞踏会」 サントリーポスターコレクション)
現代の私たちが「カフェ」と聞いて思い描くのは、美味しいコーヒーや紅茶やケーキをお洒落なお店でのんびりゆったり楽しむ。みたいな感じだと思いますが、ここで言う「カフェ」は全然違います。
19世紀後半のパリ・モンマルトルで花開いた「カフェ文化」。詳しいことは公式サイトを見ていただくとして、当時の「カフェ」にあったポスターや絵画を通じて、自分が全然知らなかった世界を知ることができてとても面白く興味深い展覧会でした。
本展のハイライト | “カフェ”に集う芸術家―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで|三菱一号館美術館

(お洒落なチャプター)
ムーランルージュという名前は聞いたことがありました。映画やミュージカルにもなっているアレですよね。…くらいの知識しかなかったのですが、ムーランルージュってこういう場所だったのか!!!という初めての発見が降り注いできて(?)、すごくワクワクするような興奮するような、そんな感覚になりました。
歌、ダンス、大道芸。お洒落と言うよりは金、欲望、権力、格差、性、みたいな。そんな感じも受けました。たくさんの画家が刺激的な「カフェ」の様子を絵やポスターで表現していて、それらを観ていく展覧会構成なのですが、きっと当時の雰囲気はこんな感じだったんだろうな、ということが伝わってきて不思議でした。
絵を観て描かれている時代や場所や人に思いを馳せる。できない時は全然できないのですが、この展覧会ではそれができました。

(アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」)
当時の「カフェ」に何故か惹かれる
縁もゆかりもない時代と場所の文化に、何故こんなにも惹かれるのか。ロートレックをはじめとするたくさんの画家が描いた作品が素晴らしいから…?
わかりませんが、絶対に華やかなだけじゃない場所なんだろうな…うるさそうだし自分はあまり好きではない感じの場所だろうな…と思ってしまうのにも関わらず、当時の「カフェ」に何故か惹かれている自分がいます。なんですかねこの気持ち。

(アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アリスティド・ブリュアン、彼のキャバレーにて」 三菱一号館美術館)
こちら↑は、キャバレー宣伝用にロートレックが依頼されて描いたポスター、とのことです。すごく好きですこのポスター。この美術館では以前行った時にロートレックの作品をいくつか観ていますが、これが一番好きかもしれません。
というかロートレック(の作品)が好きになってきたかもしれません。そこまで興味のある画家ではなかったはずなのにおかしいな…?なんて。この展覧会で展示されていたロートレックのポスター、みんな良かったんですよね。当時の空気が伝わってくるようで。
まとめのような何か
とても良い展覧会でした。なんらかの刺激を受けたようで、帰宅後ムーランルージュを調べました。現在も大人気でチケットを取るのも大変だとか。パリは刺激的で魅惑の街なんですね、きっと昔も今も。
たくさんの芸術家が「カフェ」に通い、思い思いの表現方法で「カフェ」を描いているというのも面白いです。文化というのはもちろんそうなのですが、そこにいる人たち、空気など、いろんな意味で相当魅力的な場所だったのだろうと思います。
時代を経て「カフェ」の形は変わってきた、という展覧会の流れも良かったです。人が集まるところに文化あり。これからの「カフェ」にはどんな人が集まるのか。私たちより後の時代を生きる人たちが大喜びで研究する対象になっているかもしれませんね。
“カフェ”に集う芸術家―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで|三菱一号館美術館
おまけの美術館飯 Café 1894
三菱一号館美術館の併設カフェ「Café 1894」。ずっと前から行きたい行きたいと思っていましたが全然予約が取れず…自分の予定と合わせることもなかなかできなくて行けていなかった憧れの場所。遂に行けました!!!!!

素晴らしい内装。テンション爆上がり。展覧会を観た後だったので余計に気持ちが高揚していて最高な気分に。

展覧会タイアップランチメニューの「パリのカフェランチ」を選びました。お洒落サラダとオシャレパン。

オシャレメイン料理。出てくる料理すべて美味しかったです!!!本当に行けて嬉しい…悔いはないです。
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