
エットレ・ソットサス (1917–2007)は、20世紀イタリアデザインを代表する巨匠です。オリベッティ社やポルトロノーヴァ社で数々の優れたデザインを生み出し、1981年にはデザイナー集団「メンフィス」を結成。しばしばアヴァンギャルドやポストモダンと評される革新的なデザインで注目を集めました。
石橋財団は近年、ソットサスの作品を100点以上収集。本展はその全貌を紹介する日本初の回顧展であり、当館初のデザイン展です。(公式サイトより)
アーティゾン美術館に行くのは何度目かになりますが、ファンになりつつあります。今回の展覧会も作品の見せ方が上手だな~と思いました。そういうところが好きです。
好きなデザイン多々あり

それまではオフィス用品でしかなかったタイプライターにデザイン性を持たせるという着眼点、後世に名を遺すことになるデザイナーは凄いですね。なんてお洒落なタイプライター。

会場はワンフロアでそれほど広くはなく、大ボリュームの企画展!といった感じでもないのですが、それでも満足感がすごく残る展覧会だったと思います。
目に映るソットサスの作品はどれも色鮮やかなエネルギーに満ちていて、そこにあるだけでものすごい存在感を放っていました。目立っていてパワーがあって強い。なのにスタイリッシュ。

ソットサスの作品はどれも魅力的で私が好きなタイプのデザインでしたが、それプラス、展示方法もすごく好きでした。ソットサスのパッションをできるだけ汲もうとしていることが感じられて、展示空間そのものも素敵でした。

こことか特に。これらはソットサスの「花瓶」たちです。天井を下げる(?)という発想が凄いなと思いました。こうすることでたくさんの個性的な花瓶に目がいきやすい気がします。ただ並べてあるのではなく意味を持ってそこに存在している、という感じがしてきます。

こちらはソットサス展ではなく常設展示のエリアにあったカンディンスキーの「自らが輝く」という作品です。
私は数年前にこの美術館でカンディンスキーを意識しました。今ではかなり好きな画家の一人になっていますが、ソットサスの記号や形が並んでいるデザインを観ている時、カンディンスキーの作品を観て良いなぁと思う感覚に近いものを感じました。
まとめのような何か
デザインのことは全然詳しくないしソットサスが生きていた時代のイタリアの空気もわかりません。ですが、いろんな意味で時代の流れに反応しながら作品を作り続けたエットレ・ソットサスというデザイナーを知ることができて本当に良かったと思います。
アーティゾン美術館がこのようなデザイン展をやるのは今回が初めてとのこと。だいぶ良かったので今後も是非やってほしいです。展示空間に入り込んで楽しむことができる展覧会は良い展覧会だと思います。作品の配置も良かったし照明も良かったです。
エットレ・ソットサス — 魔法がはじまるとき、デザインは生まれる | アーティゾン美術館
おまけの美術館飯
今回はアーティゾン美術館のカフェに行けました!モネ展の時は予約が全く取れなくて(埋まっていて)、もしかしてもう二度とここのカフェ行けないか?と思ったものですが、モネ展の時が異常だったということがわかりました。

こちら、ソットサス展のコラボメニューです。料理は芸術。間違いない。

こちらもコラボメニュー。ランチコースです。息を吞む美しい料理の数々…。このカフェの素晴らしいところは目だけでなく舌も大満足できるところ…!本当に美味しいんですどれもこれも。

最高の気分だったのでデザートも。贅沢している!!!という気持ちになれて大満足!

そしてこちら。カフェの壁(?)部分なんですけど、ここに飾られているたくさんの作品、ソットサスの作品だったんですね!!!お洒落なカフェだな~と前から思っていたのですがソットサスの作品であることをこの日初めて意識することができました。好きです。
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