ユキシロ日記

ゲームのプレイ日記をメインに、博物館、美術館、音楽など。雑多な趣味ブログです。

ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ/国立新美術館/2026.06

パリ国立ピカソ美術館が所蔵するパブロ・ピカソ(1881—1973)の作品にインスピレーションを得て、英国人デザイナーのポール・スミスが会場のレイアウトを考案する、かつてない展覧会。自由な発想で創り上げられた会場は、色鮮やかさと楽しい驚きに満ちています。(公式サイトより)

カラフルでワクワクして、美術展と言うよりエンタメイベント!という雰囲気も感じる楽しい展覧会でした。

(パブロ・ピカソ 「帽子の男」 パリ国立ピカソ美術館蔵)

美術展、特に西洋画を扱う美術展は、厳かな雰囲気で会場の壁も落ち着いた赤や緑や紺で…というところが多いと思います。

そういう特別な雰囲気を浴びに美術館に行くのが私は大好きですが、この展覧会はそんな美術展のイメージを覆していました。カラフルで遊び心がある展示室はおもちゃ箱のようで目が忙しい。

(パブロ・ピカソ 「読書」 パリ国立ピカソ美術館蔵)

部屋ごとに変わる壁の色やデザインは本当に部屋ごとに空気感から全く違って、会場デザインを手がけたデザイナーのポール・スミス氏はこれ考えてる時楽しかっただろうな~と思いました。

ピカソの作品は多岐にわたり、必ずしも明るいものばかりではない…というより結構暗めの作品(戦時中の暗い色使いの作品とか)の展示も多かったのですが、それらの作品の展示部屋はちゃんと壁も暗いんです。派手で楽しいだけでなく緩急がありました。

(会場風景はこんな↑感じ。国立新美術館の展示室に合わせて構成などを再調整してくれたそうです。)

観ている私たちは部屋が変わりセクションが移る度に気持ちを変えながらピカソの作品を観ることになるのですが、それでも全体を通してまとまっているように感じたのは、この展覧会で観られる作品が全てピカソのものだから、かもしれません。

別の作家の作品が入っていたらそもそもこの展覧会は成り立たないのだろうと思います。パリ国立ピカソ美術館がポール・スミス氏にピカソのコレクションを探求してほしい、と依頼したところから始まった企画だそうですが、現代的で生き生きとした企画ですごく良いなと思いました。

(パブロ・ピカソ 「女の半身像」 パリ国立ピカソ美術館蔵)

90歳を越えても作品を作り続けていたというピカソ。終盤のセクションではそんなピカソが晩年に残したパワフルな作品が展示されていました。

このセクションの解説文の中に「色彩が堰を切ってあふれだす」という表現がされていて、堰を切って溢れるものは涙や川くらいだと思っていた私は言葉の使い方に惚れました。言葉通りパッションを感じるピカソの作品を空間ごと感じられる良い展覧会でした。

【公式】ピカソmeetsポール・スミス|国立新美術館(六本木)

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