MoN Takanawa: The Museum of Narratives 爆誕

3/28に開館した複合型ミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」に行ってきました。

JR山手線の高輪ゲートウェイ駅に直結しているTAKANAWA GATEWAY CITYという商業施設の一部で、高輪ゲートウェイ駅からは歩いて5分くらいでしょうか。できたばかりで新しい香りがするお洒落空間を歩いていくと、隈研吾建築都市設計事務所が手がけた独特な外観が視界に入ってきます。
MoN Takanawa: The Museum of Narratives(モン タカナワ:ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)

建物内にはいくつかの大きなスペースがあって、美術展のような展覧会、音楽イベント、寄席など、様々な文化的イベントが開催できるようになっています。
館内共通で年に2回テーマを設けているとのことで、開館したての最初のテーマは「Life as Culture(生きるは、ブンカだ)」。このテーマに沿う形で今後様々なイベントが開催されるそうです。
Life as Culture|MoN Takanawa: The Museum of Narratives
ぐるぐる展の感想

ということで、そんな新しい施設で開催される出来立てホヤホヤな展覧会「ぐるぐる展」に行ってきました。
宇宙の銀河、地球、海、縄文土器、回転寿司、指紋やつむじ、そして思考の巡りまで——。わたしたちの世界には、実に多様な「ぐるぐる」が存在しています。「ぐるぐる展—進化しつづける人類の物語」は、この普遍的なかたちに宿る力を、アート、社会、テクノロジー、サイエンス、伝統文化を横断して紐解く知的エンターテインメントです。(公式サイトより)
一言で言うと、近年稀にみる微妙な展覧会でした。おススメは全くできません…。

(岩井俊雄「時間層 IV」)
新しい実験的な建物、高輪ゲートウェイ駅周辺という新しい地、「100年先へ文化をつなぐ」という高尚なミッションを掲げた施設。そんな場所でこけら落としとして始まる展覧会、きっとワクワクできる楽しい企画展なんだろうな!と、思っていたんです、数か月前は。
私はこの展覧会を結構楽しみにしていて、前売り券まで買ってスタンバイしていました。展覧会名やテーマが面白そうだと思って期待していたんです。だからこそ落胆度が高いというか…。

いろんな「ぐるぐる」を通じて世界、歴史、文化、人間、などを考えてみよう!というような構成だったと思うのですが、どれも中途半端な気がして、この展覧会は結局何が言いたかったんだろうと思ってしまいました。
雑多な上に一つひとつの展示は薄っぺらく、どれもどこかで見たことのあるような展示で真新しさも特になく…。
上の写真の山手線ジオラマはちょっとだけ楽しかったです。いっそのこと全体を山手線とその周辺地域の文化を紹介する、みたいな特化した展示にしても良かったのでは…と思いました。

(まさかハッシュタグを紹介されるとは思いませんでした。確かに世界を繋げている文化かもしれないけれど…)
「生きるは、ブンカだ」という館全体で掲げるテーマに沿おうとしすぎてゴチャゴチャになったのかもなぁと思いました。

展覧会のキャラクター「UZU(ウズ)」の巨大バルーン。私たち人間の身体や心にもぐるぐるはある、という展示空間の中にこの子がいるのですが、せっかく広く開放的な展示空間にバルーンがどーんって…。周囲に展示パネルや体験型パネル?(多分相当小さな子でないと楽しくないと思われる)もあるのですが、展示空間の使い方が残念というか、空間埋めるために作ったんだろうな…と思ってしまって…。

完全にちびっこ向けとか、現代アートのインスタレーション作品だけを展示するとか、海外観光客向けに日本文化を紹介するとか、何かに特化した展覧会になっているなら良かったのですが、全部を取り扱おうとして全部失敗しているという印象を受けました。
この展覧会を面白かった、楽しかったと本気で言える人がいるなら何がどう良かったのか話を聞いてみたいです。それくらい個人的には微妙でした…。
これからが勝負の施設だと思うので今後に期待したいところですが、こけら落としがこれかぁ…という気持ちは残念ながら拭えず…。チケット代が安くない(東京のほか展覧会と比べてもなかなかのお値段)ので余計にそう思いました。
おまけの愚痴…
そういうわけで微妙な体験をしたのですが、展示内容以前から微妙だな…と思ったことがありまして…。
まずはチケット購入について。公式サイトからオンラインチケットを買う形になるのですが、①MoN Takanawaチケットに会員登録して購入、②ゲスト購入、という2つの方法を選ぶことになります。
①は日常的に高輪ゲートウェイ駅を利用しこの辺りを行き来する人なら選択肢として有りかもしれませんが、そうでもない人にとっては会員登録するメリットはほぼないと思うので②になるはずです。
で、この②ゲスト購入のやり方なんですけど、「Fever」というチケット予約プラットフォームで買うことになるんです。私は聞いたことがないプラットフォームでしたがまあいいか、と思って買ったら、購入したチケットを表示するためにはアプリのダウンロードが必要だと…!
これが一番びっくりしました。たかが展覧会(すみません…)で専用アプリをダウンロードしないと表示できないチケットなんて初めてでした…。ディズニー規模のテーマパークならわかりますがこの規模で…。これだけで行く人が激減するように私は思うのですがどうですかね…。
次にオペレーションについて。私が行った日は夜間開館(~21:00)している曜日で、これを狙って行ったのですが、19時前くらいに着いて入ろうとすると案内の人に19時までなので…と言われました。
近くにあった展覧会のちらしを持って今日は21時までだと思いますが…と言ったところ無事入れましたが、案内の人が開館時間すら把握していないのはどうかと…。
オープンしてまだ一週間くらいなので仕方ないか…とは思いますが、人によってはそのまま帰ってもおかしくないなと…。多分案内の人より私の方がホームページ読んでるな…って。
今後どんな展覧会が行われるかもにもよりますが、元々馴染みのある地ではなく家からは少し遠いので、もう行かない可能性が高いかもしれません…。
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