
19世紀前半のビーダーマイヤーと世紀転換期という、ウィーンの生活文化における二つの輝かしい時代を取り上げ、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、ドレス、家具など、多彩な作品をご紹介します。
両時代の工芸やデザインに通底するのは、生活に根ざした実用性と快適さ、誠実で節度ある装飾、そして自然への眼差しと詩的な遊び心です。これら両時代に共通する美意識を、相互比較や空間構成によってご体感いただきます。(公式サイトより)
初めてのパナソニック汐留美術館!この美術館も前から行きたいと思っていたのですがタイミングを逃し続けていて、ようやく今回行くことができました!名前の通りと言えばそうなのですが、いち企業のオフィス内に美術館があるんですね!初めは本当にここでいいのか?と思いました。
会場内は写真撮影禁止だったので上の一枚しかないのですが、目が楽しいタイプの展覧会でした。少し前の時代のウィーンを感じさせる展示品が並び、まさに外国の文化!といった雰囲気が漂っていました。
個人的に好きなデザインの食器や椅子もたくさんあって、さっぱりしているけれどすごくお洒落で洗練された機能美と言いますか、これを実際に使えたら良いだろうな~と思うものが多くて見ていてとても楽しかったです。
しかし、全体の感想としては、私がウィーンの歴史を知らなすぎて解説を読んでもスルッと頭に入ってこないというか…、あまりにも専門外だったな…と思ってしまいました。恥ずかしながらビーダーマイヤーという言葉も初めて知ったくらいです。この辺りに興味のある人であればもっと何倍もこの展覧会を楽しめるんだろうな、とも思いました。
会場に入る前に映像を見ることができるスペースが設けられているのですが、この映像がなかなかわかりやすかったので、できれば展覧会を楽しむ前に見ることをおすすめしたいです。(私は後から見ました)
自分とは全く縁がないように思える時代や場所で花開いた文化や芸術、それらに触れられる機会を与えてくれる展覧会、やっぱり好きだな~と思いました。
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