
ずっと行ってみたいと思っていた三井記念美術館に初めて行ってきました!
近年、同時代を生きた伊藤若冲、曽我蕭白ら“奇想の画家”たちの人気に押され気味の円山応挙。しかしじつは、応挙こそが、18世紀京都画壇の革新者でした。
写生に基づく応挙の絵は、当時の鑑賞者にとって、それまで見たこともないヴァーチャル・リアリティーのように、眼前に迫ってきたのです。その画風は瞬く間に京都画壇を席巻、多くの弟子が応挙を慕い、巨匠として円山四条派を形成しました。(公式サイトより)
円山応挙と三井記念美術館
展覧会のテーマは円山応挙。円山応挙と言えば昨年の夏、東京国立博物館の敷地内にある応挙館で怪談を聞いた時から、私の中では気になる人物です。
そして初めての三井記念美術館。日本橋の中心地…というか場所ここか!多分何度か前を通ったことはあったと思います。日本橋三井タワーという名前の建物の7階にあります。

まずこのエレベーター!!このタイプのエレベーターに乗れるところは少ないですよ!「昭和初期の日本を代表する洋風建築」とのことで、建物自体が重要文化財に指定されているそうです。知らなかった…!
そしてこの美術館の収蔵品は「江戸時代以来300年におよぶ三井家の歴史のなかで収集された」とありました。(当ビルについて | 日本橋三井タワー)
三井家は円山応挙のパトロンで交流も深かったそうなので、今回の展覧会は満を持して…!といった感じでしょうか。
円山応挙の描いた生き物たち
いろんな作品が展示されていましたが、印象に残ったのはやはり「生き物」でした。

(円山応挙 「遊虎図襖」香川・金刀比羅宮 )
展覧会の目玉になっているこちらは三井家が援助して円山応挙が京都で制作したものだそうです。全部で16面ある内、12面が展示されていました。写真撮影可だったのですが、写真だと臨場感が伝わらないのが残念です…。すごく迫力があるんですよ…!

生きている虎を見ながら描くことはできなかったので、虎の毛皮を見て描いたといいます。なんだかすごく…まるくてかわいい。触り心地が良さそうな毛並み。

スヤァ。(猫…?)
ほかにもウサギ、キツネ、そしてもちろん子犬!。応挙の描く生き物はみんな描写が細かくて良いですね。東京では初公開という伊藤若冲との合作も良かったです。

(円山応挙 「雪松図屏風」 三井記念美術館)
国宝、雪松図屏風。初めて鑑賞!いや~素晴らしいですね~!!!(屏風好き)。白い色は塗っているのではなく「塗っていないから白」。色が塗られていない部分で表されている雪がとても美しく、冷たさも感じました。

会場を出ると「ぬいとアクスタのための撮影スポット」がありました。最近は撮る人が多いんだろうな~とほっこり。
------------------------
美術館関連の感想まとめは【こちら】からどうぞ