ユキシロ日記

ゲームのプレイ日記をメインに、博物館、美術館、音楽など。雑多な趣味ブログです。

ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢/東京都美術館/2025.09

待ってました!

フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の作品は、今日までどのように伝えられてきたのでしょうか。本展は、ファン・ゴッホ家が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点を当てます。(公式サイトより)

ゴッホの家族

重要人物はゴッホの弟テオ、テオの妻ヨー、テオとヨーの子フィンセント・ウィレム。この展覧会はゴッホ展という名称ですが、ゴッホの画業を紹介するというよりは、ゴッホの作品を今日まで守ってきた彼の親族の物語…という感じでした。

いろんなゴッホ展がいろんな美術館で頻繁に開催されるほどゴッホは日本でも大人気な画家という認識です。ゴッホを支えた人物として弟テオの名前はよく見る気がしますが、その妻ヨーについてここまで深く触れている展覧会は私にとっては初めてでした。

ゴッホとテオの死後、彼女にとっては義兄であるゴッホの知名度を上げるために行ったこととして紹介されていた「ひまわり」をロンドンナショナルギャラリーに売ったエピソードは、非常に興味深かったです。

大切な作品を本人とは縁もゆかりもなさそうなイギリスの美術館に売るなんて…ちゃんと家族で保管しておけばいいのに!…と思ってしまいそうになりますが、外国の大きな美術館に売ったのはゴッホの知名度を上げるためという理由もあったそうで、実際このような選択は功を奏しているわけで、私の考えが甘かったな…と思いました。

賛否両論ありそうな気もしますが、自分のところでぬくぬく温めておくだけが作品を大切にするということではないんだな…と新たな視点に気付かせてくれた気さえしました。(私は温めたがるタイプなので余計に)

後世に残すということ

そのロンドンナショナルギャラリーが所蔵している「ひまわり」は、数年前、国立西洋美術館で観ています。

巡り巡って後世の別の国で生きる私にも、「ひまわり」を観る機会があったということ。その時ヨーがその判断をしていなかったら、私はこの作品を一生観ないまま死んでいたでしょう。

ゴッホを支え、ゴッホの作品を愛し、その素晴らしさを広めようとしてくれた人たち。彼らがいなければ今の私がここまでゴッホを好きになっていることはなかったと思います。

ゴッホの作品は生前ほとんど売れなかったという話もよく聞きます。何年も経った今、その名を冠した展覧会が世界中で開催され大盛況であるこの景色を、彼自身が見られないことを思うと本当に悲しくなりますが、同時に、たくさんの人に愛される画家となっていることは嬉しく思います。

(撮影可のイマーシブコーナーにて)

個人的な感想と願望

ゴッホとその家族に焦点を当てた展覧会であるにも関わらず!そのテーマに最もピッタリで日本でも大人気だと思われるゴッホの作品「花咲くアーモンドの木の枝」が!来日していないだと!?!?!?!?

(撮影可のイマーシブコーナーにて)

いや知ってましたよ…来てないって。そう簡単に外国から絵画作品をレンタルできるわけではないことも想像がつきますし、素人の戯言だと思っていただきたいのですが…、やっぱりこの作品が一番観たかったでしょう!!!ゴッホが甥のために描いた作品なんですよ!この展覧会のメインでしょう!!!!

先に色々書いていますが私の一番の感想はこれ↑です。主催側も重々わかっていますと言わんばかりに、最後のイマーシブコーナーで「花咲くアーモンドの木の枝」が主役のような扱いを受けていましたが、これはきっと…そういうことなんだと思います。せめてイマーシブで…ということで私たちに見せてくれたんですよね…ありがとうございます…。

イマーシブも嫌いではないですが本物にはかなわないという価値観を持っているので、やはり本物を観てみたいですね…生きているうちに。

比較的前向きなゴッホ展

それと、ゴッホ展にしては暗さが薄めだなとも思いました。映像でさらっと言ってはいましたが、ゴッホがその生涯を自分で終えていることとか、晩年の病んでいた時代のこととか、そのあたりはかなり薄めでした。

展示作品も病んでいた頃のものは少なめで、観るとどうしようもなく悲しくなるような糸杉関連の作品は一切なし。ほとんど触れられてもいませんでした。

それが悪いと言いたいわけではなくて、ゴッホの作品の中で私が魅力を感じているのがこのあたりの作品なので、個人的に少し物足りなさを感じたのも事実…。ですが、テーマによって見せ方を変えるのは当然だし、家族がテーマの展覧会でそんなに暗さを出されてもな…とも思ったので、これはこれということで。

ゴッホの作品を観ると胸を締め付けられるような気持ちになることがありますが、今回はそういうのもなかったです。

おまけの美術館飯

東京都美術館のレストランミューズにて、今回も特別展記念メニューをいただいてきました!こちらはカボチャと白インゲンのスープ。美味しい。

そしてこちらがメインの、スパイス香る豚バラ肉とソーセージのレモンマスタードソースです!!!お洒落すぎて運ばれてきた時ちょっとだけ怯みました。料理って芸術だなと思いました。こちらの料理、ゴッホがよく飲んでいたらしいアブサンというお酒を香りづけで使っているらしく、そういうこだわり大好き!と思いながら美味しくいただきました。

普段はグッズに手を出さないのですが、ゴッホ展は仕方ないですね!書籍のような文章量がありそうな図録も無事購入できました。グッズ売り場の広さと種類の多さを見て、さすがゴッホだな~と思いました。大人気!

ゴッホ展 公式ウェブサイト

(さらにおまけ)今まで行ったゴッホ絡みの展覧会感想

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

ゴッホ展―響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー

ゴッホと静物画―伝統から革新へ

ゴッホ・インパクト─生成する情熱

東京都美術館 他の展覧会感想

 

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