2025年になりました。そして、今年の博物館初めは東京国立博物館になりました!
上野公園近辺の施設は1/2からスタートするところが多いです。トーハクもその内のひとつ。絶対混んでるだろうなと思っていたし実際混んでいましたが色々観てきましたよ~。
本館中央の大階段には見事な生け花が!(※1/13までの展示)。毎年この位置で生け花が迎えてくれるトーハクのお正月ですが、今年のはとても私が好きな感じの色と空間(?)でした。
VR作品 国宝 松林図屛風-乱世を生きた絵師・等伯-
戦国武将が天下を夢みて挑んだように、絵筆によって新しい時代を切り拓こうと挑んだ長谷川等伯。日本水墨画の最高傑作とも称される「松林図屛風」の魅力と謎に迫る。
本VR作品では、当時の時代背景から松林図の成り立ちを推理し、作者である等伯の画業の歩みを辿ります。(公式サイトより)
東京国立博物館 - 展示・催し物 催し物 ミュージアムシアター VR作品『国宝 松林図屛風-乱世を生きた絵師・等伯-』
すっかり大好きになった「松林図屏風」をテーマとした企画があることを行く前日に知りました。東洋館の地下1階奥にあるミュージアムシアター。存在は知っていましたが行くのは今回が初めてです。
トーハクの入場料とは別料金で、所要時間は約30分。映画館のような会場でVR映像を観ながら解説(その場で人が喋ってくれます)を聞くというもので、最新VR技術で文化財を観てみよう!という感じのコンセプトで作られた施設だったと思います。
松林図屏風の好きポイントについては以前(こちら)で書いているので今回は省くとして、VR作品の方!とても良かったです!!長谷川等伯のことは全然詳しくない私でしたが、生きた時代やこの屏風ができるまでの経緯を知ることで理解が少し深まり、ますます松林図屏風が好きになりました。
やっぱり良いですよね…松林図屏風。人がいっぱいでじっくり観られませんでしたが、実物の空気感はしっかり吸ってきました。背景を学んだあとに実物を鑑賞できる幸せ。
ちなみに。本館には実物だけでなく高精細複製品も展示されています。本物は劣化を防ぐ等の理由で常に展示することはできませんが、複製品ならそれが可能。分厚いガラス板もありません。
こちらには全然人がいなかったのでじっくり観てきましたが、複製の技術って凄いですね…。色の濃淡が違う気はしますが、仮に並べられたらどちらが本物かわからないかも…と思いました。
本物を守っていくのはもちろんですが、複製の役割やその存在意義について教えてくれたのはトーハクでした。これからも国の宝をよろしくお願いします。
ヘビいろいろ
今年は巳年!トーハクにもいろんなヘビが集合していました。
「自在蛇置物 宗義作」
こういう作品を「自在置物」と言う、ということは昨年行ったポケモン工芸展で知りました。この作品は本物の蛇のようにウネウネした動きをさせることができるそうです。
「蛇形土偶」
イラン・ルリスタン地方の土偶…とのことです。あまりにもゆるい…ゆるゆるヘビ…かわいい…。
この企画展示室を観ていると、日本だけでなくいろんな国や地方でもヘビという生き物は昔から大切にされてきたんだな~ということがわかりました。ヘビのように、しなやかににょろにょろと生きていきたいものですね。
東京国立博物館 - 展示・催し物 催し物 イベント 博物館に初もうで
朗読会「夏の夜の怪談話」
特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」
150年後の国宝展、博物館に初もうで、松林図屛風
国宝 東京国立博物館のすべて
特別展「ポンペイ」
体感! 日本の伝統芸能、その他色々
国宝 鳥獣戯画のすべて
「正倉院の世界 皇室がまもり伝えた美」「文化財よ、永遠に」「人、神、自然」
名作誕生-つながる日本美術
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