『グノーシア』はSF世界を舞台にしたいわゆる人狼系ゲームを一人でも遊べるようにしたものです。1プレイは15分程度で、周回するたびに、主人公及び各キャラクターの配役や展開が変化します。(公式サイトより)
人狼系ゲームというのがどのようなものか、あまり知りませんでした。何故知らなかったかというと、全然興味がなかったからです。
私は昔からゲーム大好き人間ですが、誰かと一緒にゲームをすることはほとんどなく、一人でゲームを楽しむ才能があると自負しています。そんな感じなので他者と遊ぶことが前提である人狼系ゲームに興味が沸くはずもなく…。
しかし、このゲームは1人用人狼ゲーム!1人でも遊べるんです!!!
知ったきっかけは某ゲーム実況者さんでした。名前は出しませんがこの場を借りてお礼を言いたいです。素晴らしいゲームに出会わせてくれてありがとうございます。
ゲーム全体についての感想(ネタバレなし)
『グノーシア』の舞台であるこの宇宙船には、主人公の他に14人の個性的な人物達が乗り込んでいます。繰り返す世界の中でのちょっとした偶然から、彼らの抱える物語を窺い知ることができるイベントが起こることがあります。協力あるいは敵対しながら、彼ら登場人物達のことを深く知っていくことが、このループの謎を解く鍵となることでしょう。(公式サイトより)
この14人の登場人物が素晴らしかったです。1人用人狼系ゲームということは、言ってみればAI相手に対戦ゲームを楽しむようなもの。こう聞くと冷たく簡素な感じがするかもしれませんが、14人の登場人物はしっかり「生きて」いて、同じようなことを何度も繰り返すゲーム性の割に全然飽きないんです。
各キャラについての感想(という名の妄想)はこのあとネタバレありで書き散らすので、ご興味があればそちらもよろしくお願いします。ラキオという沼に落ちて大変なこと(頭から離れない、食欲減退、青系の物を見ると全部ラキオに見える…等)になっていますが、ここまでハマる二次元キャラに出会えたのは久しぶりなのでオタクって楽しいな…と思うなどしています。
騙し騙され…というゲームなので、どのキャラクターも必ず二面性を持っています。プレイヤーの味方であるか敵であるかはその都度変わり、この二面性という要素によりキャラに対する解釈(妄想)の幅が広がるところも良いなと思いました。オタクは好きになったキャラについてあれこれ考えるのが大好き…!
人狼ゲーム部分について。全くルールを理解していなかった私でもやっていくうちに慣れてきたので、誰でも気軽に楽しめるゲームとしてもオススメできます。最後の方はハマってしまって1日5時間くらいやってしまいましたが、短時間でサクッと遊ぶことも可能です。
騙されないように頑張るのも楽しいですが、個人的には騙す側としてプレイする方が好きでした。特に、本来騙されないようにしないといけない立場なのに敵側の味方をするというポジション(ゲーム内のAC主義者)でプレイするのがゾクゾクして最高に楽しかったです。グノーシア様に褒めていただけたり消していただけたりするのが良くて…癖になりますよね…!ね…!!
世界観と物語について。いわゆる「ループもの」ですが、この設定がゲーム性とキャラクター理解度に関わってくるという見事な作り。凡愚の私にはとても思いつかないような展開、終盤の怒涛の答え合わせ感、それでもなお残り続ける謎…。あとは皆さんのご想像にお任せします的な部分も多々あると思ったのですが、あ~そうだったのか~とわかる部分とそうでない部分のバランスも良かったと思います。オタクは好きになったキャラ~(以下同文)。
上のスクショは私の最初のステータス振りです。今思えば可愛げ全振りでも良かったかも、と思います。世の中を上手に渡っていくには可愛げが大事なんですよね…本当にそう…。
ということで、以下からがっつりネタバレあり感想です。感想というか妄想というか。真ED(?)までクリアした時点のもので、キャラごとに大量にありそうなセリフ差分はまだ全然回収できていない状態だと思います。
なので、変な解釈をしていることもあるかと思いますが、現時点で自分が感じていることを詰め込みました。ちなみに、キャラ問わずグノーシア様に罵られて興奮するタイプなので、全体的にそちら方面の癖(へき)が強めの人間が書いた感想だと思っていただけるとありがたいです。そしてとても長いです。
各キャラ語り(ネタバレあり)
セツ
紛れもない主人公。プレイヤーも主人公でしょうがセツも主人公でした。なんならこのゲームはプレイヤーとセツの物語だったと言っても過言ではない気がしました。
グノーシア汚染という得体のしれない恐怖が常にそこにある世界で、ループというさらに世界を複雑化させる要素に混乱する主人公にとって、セツの存在がどれほどありがたいものだったか…。セツ本人にお礼を伝えられる場面がありましたが、それはこっちのセリフ!!!となりました。お互いに相手のことを大切な存在だと認めている関係性って…良いですよね!!!!たとえ一緒にいられなくても…(泣)
軍人として感情を表に出しすぎることを良しとしていないというか、(議論中は特に)常に冷静であろうと頑張っているように見受けられましたが、冷静になりきれていないところもたくさんあって(沙明をやってしまうところとか)、隠し切れない優しさもたくさん見せてくれて、かわいくてかっこよくて…本当に魅力的なキャラでした。
汎になった理由が気になります。汎は後天的に本人が選ぶ性ということなので、軍人としてやっていく際に性別(おそらく女性)が邪魔になったのか…?真相はわかりませんが、恋愛の話になった時に、私は汎だからそういう話には乗れないけど…と言っていたことがあったと思うので、恋愛感情というものに対してあまり肯定的ではないのか…?性別という表面的なものより人間と人間、みたいな繋がりの方が大切だと考えているのかもしれませんね。だからこそプレイヤーのことを大切な存在として思ってくれているのが嬉しいよ…!!魂で繋がり合うってこういうことかな…!!!
(ここ大好きです。今まで言えなかった「の」の言い方…愛おしすぎる)
ジナ
一番グノーシアに向いていない人。自分がグノーシアであることを自ら宣言し、グノーシアであるならば持っているはずの人間を消したいという欲求もほとんどないように見える。いや、もしかしたらその欲求をジナ自身が持つ強い意思によって封じているのかもしれません。なんであれ、グノーシア感染によってもたらされる変化に一番抗える人だったと思います(次点は沙明)。
嘘が苦手で人を騙すことに抵抗がある真面目な人…。ジナがグノーシアで自分が人間というパターンでこちらが負けた時、こちらは人間なので消されるわけですが、その人間を消すという行為も自分がやりたいからと言うよりは自分がグノーシアだから義務感でやっている…という感じがしていました。そういうジナに消されるのも悪くない…。
和食好きでみたらし好きで人を太らせるのが好き(!?)な人。きっとお箸の持ち方は完璧だし焼き魚を綺麗に食べる人です。豆腐ハンバーグとか好きそう。好きな味噌汁の具材について語り合いたい。
(誰でもわかりきっている時に「絶対に人間だ」を使った際、これを言われました。静かに諫めてくれるこの感じ…たまらん)
SQ
彼女がパッケージに出ていることについて、最後までプレイして色々な真相を知った今、ああ…確かにこの子がパッケージだ…と思っています。このゲームでとても大切な要素となる「二面性」を一番よく表しているのがこの子であり、とても重要なキャラクターでした。
物事を深く考えていないような軽めの口調やふざけているような振る舞いも、彼女の生い立ちを知ると本当に…ああ…という感じで…。子供っぽさがあるキャラだと初めから思っていましたが…子供なんだもん…。
てへぺろ♪みたいな笑顔も可愛くて好きですが、やっぱり一番好きなのは無邪気で屈託のない笑顔ですね。SQちゃんがいなければ物語は動きませんでした。こちらこそありがとう、という気持ちです。
ところで、私は性別を女性としてこのゲームを始めたのですが、男性として遊ぶと恋愛イベントがあってそのイベントがとても良いらしいですね…!これは2周目で絶対に見なければ…!!それと、SQちゃんに飼われるエンド?もまだ見たことがないです。絶対に見なければ…!!!
(ここ最高すぎました。こちらこそありがとう…!)
コメット
宇宙船の太陽。最初から最後まで、もっと言うと人間の時もグノーシアの時も、ずっと印象が変わらなかったキャラでした。すごい。一緒にグノーシアで勝ったこともAC主義者でグノーシアコメットを勝利に導いたこともありましたが、どちらもコメットの様子が人間の時と同じで、言っていることは物騒でも根っこの性格部分が全然変わっていない。おそらく人間を消したいという欲求もあまりないんだと思います。
どう考えてもやばそうな星で生まれているのですが、コメットのまっすぐな明るさを見ているとそこまで深刻そうな感じがしない不思議。敵に回ると厄介なイメージがあった優れた直感は、仲間になった時に大活躍でした。
ノーマルEDも良かったですね!シピの話にも繋がってきますが、夢をかなえていろんな星を冒険している姿が容易に目に浮かびます。コメットは出身星から逃げてきた身、シピの助けがあって星から出られたコメットがシピを連れて星々を巡っていると考えると非常にエモーショナルだなぁと思います。
(こんなに人畜無害そうなグノーシアがいて良いんですか!?)
シピ
爽やか好青年に見せかけて…!!そうだこのゲームには普通のキャラクターなんていないんだ…普通って何だ普通って…。
ゲームを始めて間もない頃、ほいほい信じて何度も騙されたので私の中では危険人物でした。グノーシア同士の時の「人間やめたモン同士よろしく頼むぜ」も好きだし、その時彼は人間である沙明と手を組み沙明を軽やかに騙した上で勝利するという狡猾ムーブを見せつけてくれて、非常に…良かったです!!(好物)
将来的に猫になれたようで、良かった良かった。やっぱり本人の望み通りになるのが一番です。シピは恋愛イベントがないようですが、きっとそれが答えなんだろうなと思います。恋愛うんぬんより今はまず猫になることが大事なんですよね多分。猫になってからどうなるかはわからないけど。
人間の集団に対して良いイメージを持っていないような発言もあったので過去に何かあったことは確実だと思うのですが、それはそれで過去のこととして、猫として楽しく生きていってほしいなと思います。
お日さまをしっかり浴びた雑草のような香りがするそうで(※コメット談)…非常に気になります。猫だったら吸えるかな…猫吸いを許してくれるだろうか。「飼うか?」発言忘れてませんからね…!
(グノーシアシピが非常に好きですね…たまりませんね…)
しげみち
こんなキャラ好きにならずにはいられないですよ!カリスマ性の高いステータスですが愛嬌もあった。マスコットみたいで可愛かったもん。
出オチのような登場の仕方でネタキャラか?と思わせておきながらなかなか重めな過去をお持ちのようで…。事故のエピソード以外でも、協力を断られる時なんかで過去に割とつらい扱いを受けていたっぽいことが伺い知れるんですよね…。しげみち…幸せになってほしい…。
喋り方も好きでした。〇〇なんよ、〇〇かもしれん、みたいな。例のイベント後は議論中も露骨にステラさんをかばい始めて笑わせてくれました。トイレが近すぎるのも面白い。トイレ我慢するの良くないから行っていいよ。
「わくわく!人間牧場」のイベントも大好きでした。しげみち、ジョナス、レムナンという何もかもが違いすぎる3人がとても楽しそうで…。あまりにも平和な光景でちょっとしんみりしてしまったくらいです。ここでグノーシアだとバレるアホしげみちも愛おしくて…。
一緒に勝つと素直に褒めてくれて、プレイヤーのことを相棒と呼んでくれたりオレたちは宇宙最強のコンビだみたいなことを言ってくれたりもします。嬉しい。ミニしげみちぬいぐるみ欲しい。
(かわいいな…)
ステラ
私は「人間ではない存在が人間に憧れる」という話に弱いです。ねぇステラさん!!
彼女の正体については全然予想していなかったのでびっくりしました。作中ではククルシカに対して使われていたように思う「儚げで消えてしまいそう」といったようなイメージ、個人的にはステラさんの方がそのイメージが強かったです。
「幸せに、なりたいの」のステラさんはあまりにも美しかったし、その前に言っていた自分の感情が自分のものなのか疑似的に作られたものなのかわからない…という複雑な心中を吐露してくれたシーン、あまりにも切なくて…好きです。意思を持った機械に弱いんです私…。ジョナスをどうにかしてくれ。
物語の終盤、セツがLeViに向かってステラと呼ぶシーンがあります。もう…ここ大好きです…!!!本当にグッときました。
それはそれとして。グノーシアステラさん…興奮しますよね!丁寧な言葉遣いで物騒なことを言うステラさん…よい…。汚らわしい人間たち、私も共に消しましょう。
(人間でしたよ…紛れもなく)
オトメ
可愛すぎるモチモチしたい。圧倒的可愛さ。そして繰り返しになりますが私は「人間ではない存在が人間に憧れる」という話に弱いです。ねぇオトメちゃん!!
オトメちゃんがバグで残った時に初めて彼女の口から「人間になりたかった」と聞かされました。この時点でもうオトメちゃん………!!!!という気持ちだったのですが、オトメちゃんがグノーシアでこちらが負けた時の「自分はグノーシアになった、だから人間なんだ」というようなセリフに胸を打たれてしまい…。
どんな立ち位置でも人間になりたいと言う…本当になりたいんだ…心から人間に…。オトメちゃん好きだよ!!!!!!というかもう人間ですよね!姿かたちなんて関係ない。人間とは何か。それは心だ。
私が意味不明なアホ行動を晒してしまった時に、ちょっと何言ってるかわからないです…的なことを言われて本気でショックを受けたことがありました。オトメちゃんに言われるときつい…。オトメちゃんには優しくされたい…。
それはそれとして。グノーシアオトメちゃんが一番怖かった気がします。人間の時とのギャップが…。今まで秘密にしてたんですけど実は~の流れは大変怖くてゾクゾクしました。こういう優しい良い子が本性を表しました~みたいな流れが一番怖いんですよ世の中。
話が飛びますが、一緒にお魚パーティーしたいですね。ナダにも行きたいです。きっと綺麗な星なんだろうなぁ。ほかの皆さんの出身星がハードな感じなので、ナダは癒しでした。
(可愛すぎてつらい)
ジョナス
最初から最後まで「よくわからない人」という、ある意味それがアイデンティティであるかのような気すらする…そんな不思議な人でした。地球出身33歳。このデータが本当なのかも怪しい。33歳というのはどういう数え方でそうなったんですか!?1000年くらいは生きてますよね!?…深まる謎。
ステラさんはジョナスの世話役兼監視役とのこと。さらに宇宙連合公認の廃人であるとも言われています。他キャラは特記事項が埋まる度にこういう人物なんだと理解が深まっていく流れですが、ジョナスだけは埋まれば埋まるほど謎が深まるという…。
議論時は比較的早めに疑われていた印象ですぐいなくなってしまうため、一緒に勝ち残ることが難しく、私はまだ彼と一緒に勝ち残った時のセリフをほとんど回収できていない気がします。
さらなる理解が深まればこの人のことをもっと知ることができるのでしょうか…いや、できない気がする。どれほど情報を知っても何もわからない気がする。そしてそういうところがジョナスの魅力のような気がする。
ノーマルEDの後日談もジョナスは異様にさっぱりとしているんですよね。その後大きな出来事があったわけでもなく、きっと死ぬまで同じような日々を過ごしている…。彼が何を考えて生きているのかは本人にしかわからず…。
それはそれとして。ステラさんのことは大切にしてほしいですよ…!いいね!頼んだよ!!
(なんとか一緒に勝てた時の一枚。かつては英雄のような扱いだったっぽいし、何者なのか…深まり続ける謎…)
ククルシカ
私の中ではこの子も未だ謎多きキャラクターです。ストーリー後半で色々なことが明かされはしましたが、それでもまだ何か残っているような、そんな気がしてなりません。もう何周かやらないとわからないかもしれん。
ジョナスとの絡みも重要だしSQちゃんとの絡みも重要。そしてレムナンとの絡みも超重要。重要キャラだ!!
ループものはそれだけで複雑ですが、ククルシカという存在を考えるにはもっと複雑な「時間軸」について考えなければならないと思います。どこからマナンなのか、どこからククルシカなのか…。
私の考え(妄想含む)だとマナンとククルシカは別の存在としてループしていると思います。だとするとジョナスと出会った時のククルシカはなんなのか…?
凡愚の私が考えられることはこれくらいなのでこのあたりでやめておきます。頭痛くなってきた。
それはそれとして。グノーシア時のククルシカの蔑むような表情、よいですね…!!自分がAC主義者でグノーシアククルシカが勝った時、その冷たく可愛らしい笑顔で消してくれるところ、最高です。
(意味深ですよねこれも…。君は一体誰なんだ…)
沙明
出会った時の印象が最悪だったけれど徐々に印象が良くなっていき最後は好きになる、という王道あるあるパターンの一種…だとは思うのですが、なんというか…あざとすぎない絶妙な加減でキャラクターへの理解度を深めさせてくれてありがとうございます、というような感じでした。
初登場時から、結局は良いやつなんだろうな~とは思っていたものの、クリアした今考えてみると、良いやつというよりは悲しさとか寂しさとか、そういうものを背負っている人だったな…と思います。
例の恋愛イベントも、彼の子供っぽさや本当に求めているものが何であるか(身体的な繋がりより心の繋がりや温もりを求めていると思います)がよくわかるイベントで、恋愛イベント!わ~!!みたいなテンションではなく、私の場合は切なくなりました。
割と早い段階で、それこそ恋愛イベントに至るよりずっと前に、沙明グノーシア自分人間で負けるというパターンがあったのですが、沙明はグノーシア時も加虐欲のようなものが全くなさそうで、むしろ自分がグノーシアになっているというのに「俺は…どうしたらいい?」ですよ!!ずるいですよこんなの!!
そうそうオトメちゃん絡みのイベントも良いですよねすごく。ノーマルEDの後日談も好きです。白衣姿似合う。絶対に見たい。そして幸せになってほしいです。
(印象的だったのでこのシーンを。ああ…土下座ってそういう風に使うんだなぁと妙に納得してしまいました。土下座の師匠)
夕里子
様を付けろ!様を付けて呼ばねばならない!!…と思うキャラでした。夕里子様。
謎に包まれたキャラがたくさんいるゲームですが、もしかしたら一番謎多きキャラかもしれません。結局なんだったのかもしっかり言及されないまま終わった気がします。それと、全キャラの中で一番孤独な人だったな…と思いました。立ち居振る舞いからして他と違うオーラがあったし、それを隠そうとしない。異質な存在であること、何をしてくるかわからない、そんな近寄りがたいオーラを持った夕里子様。罵ってください。
登場人物の一人ではありますが、登場人物とは違うところに立っているような、他の人は知らないことを知っているという神のような立ち位置にいたような気もします。さすがに神は言い過ぎか…。
私の認知の歪みも修正してほしいな~と思いました。人間は普通に生きているだけでも認知が歪んでいくことありますからね…そんな時に夕里子様を呼び出してあの片手をバーンと前に出すやつで修正してほしい~。
(たった一言、数文字で罵倒してくる夕里子様…最高でした。一撃で仕留めてくる)
レムナン
大事なことなのでまず聞いておきたいのが、君はラキオのことをどこまでどれくらい知っているのか?ということですよ!!!!これはとても大事な話です。ノーマルEDのレムナンとラキオについて語り出したら三日三晩いけそうなくらい妄想やら何やらが止まらない私ですが、やっぱり一番色々知っているであろうレムナン本人を問いただすのがよいかと思います。知っていること全部教えて。革命軍のリーダーになった経緯は!?
…ちょっと落ち着こう。革命の話は少しずつ書きます。
(全員そうですが)ああ…幸せになってくれ…と思うキャラでした。重めの過去があるんですレベルではない激重過去を持つキャラクターですが、議論中一度でもこちらがレムナンを敵視するような素振りを見せるとその後ず~~~っと粘着して攻撃してくるような嫌らしさを持ち合わせていて、その陰湿ムーブをプレイヤーはよく知っているため、後日談に書かれていた「恨みを忘れず執拗に相手を狙い続ける」という一文が本当に本当に解釈一致で素晴らしいなと思いました。
過去のアレコレにより女性が駄目なことはもちろん、男性も駄目なのでは…人間不信なのでは…と思います。そんなレムナンが信用している、優しい人なんですと言う相手が汎であるラキオというのがまたね…すごくしっくりくるんです。おそらくラキオはそういう欲は誰に対してもないだろうし、基本的には感情より理性で行動する人だと思うので、レムナンにとって安心できる相手なんだと思います。一緒に船を降りても良いと思えるくらい。…羨ましいな!!!!!(何か出てきた)
そして、今まで何のために生きているかもわかっていなかったであろうレムナンが、革命という目的を得て、リーダーとして活躍するまで至ったという事実が…涙なしには語れません。その時レムナンは生きる意味を見つけたんだと思います。
ここで疑問として出てくるのは、レムナンのような陰の者がリーダーなどという最前線で人を引っ張っていくようなポジションに何故就いているのかということ…。
これについて私はラキオ死亡説を提唱したいです。
まずレムナンは自らリーダーを志望するような性格のキャラではなかったと思います。レムナンが革命軍のリーダーであることに対する違和感が凄いです。この部分に違和感を抱かないとすれば彼の身にどんなことが起こっただろう…。
と考えた時、私が一番しっくりきたのは、ラキオが革命前もしくは革命中に亡くなっている説です…。推しキャラの命を妄想の中とはいえ奪うなという声が自分の中から聞こえてこなくもないのですが、レムナンがリーダーになる理由付けとしてはこれくらい大きな出来事が必要な気がします。
志半ばで命を落としたラキオの遺志を継いでくれたのがレムナンだと私は思っています。ありがとうレムナン…。それはそれとしてラキオについて知っていること全部教えて。情報交換しよう。私が知っていることよりレムナンが知っていることの方が多そうで嫉妬していまいますが…!
あ、そうそう!レムナングノーシア時の「謝れ…!」は興奮しました。はい、とても好きです。
(ここ大好きです。このあとラキオに返り討ちにされるところまで含めて大好き)
ラキオ(※長いです)
もう全部好き…。ここまで何もかもがクリティカルヒットしたキャラに出会ったのは本当に久しぶりです。
最初に少し書いた通り、このゲームを知るきっかけになったのはゲーム実況動画でした。その時初めてラキオを見て真っ先に思ったのは「なんだこの派手なキャラ」でしたが、ちょっと喋って「あ、これは私好きです」となりました。落ちるのが早い。
ビジュアル最高、喋り方大好き、一人称「僕」すごく好き、性格好み、そして色!色が良すぎる!!!まるで色の濃いモネの睡蓮のよう…芸術品のような色…目が幸せ。
あとは「汎」というところも良いですね。セツもそうですが、汎とは自分で後天的に選ぶ性別だそうなので、相当強い意思を持っていないとこの選択はしないと思うんです。ラキオの場合はこれからそうなる予定らしいので身体的にはまだ男なのでしょうが、本人が汎だと言うなら汎でしょう。ここは本人の強い意思を絶対に大切にしたいので、ここの解釈が違うと私は避けてしまうと思います…(既に厄介オタクになっています)。
キャッキャしながらスクショボタンを連打したシャワーシーンについては、わ~サービスシーンだ~!!という意識があったのでまだ正気を保っていましたが、そこから少し経ってやってきた部屋着のシーンで心臓が止まりました。こっちの方がはるかに破壊力がありました。急に来たんですよ。予告もなしに。こんなの心臓止まるなと言う方が無理ですよ。
しかもこのシーンで部屋着のラキオ氏、自分の国の話をするんです。こちらは心臓が止まってそれどころではないのに超重要っぽい話をしているんですよ。さらに別のシーンでは伏し目がちに「僕はもう戻れないだろうから」とか言うんですよ!!!いい加減にしてほしい!!!!(ここで私自身ももう戻れないくらい深き沼に沈んだと思っております)
まず部屋着姿でくつろいでいる(?)状態のラキオ氏に部屋から追い出されていないことが奇跡なんですよね。好かれてはいないだろうけど絶対に嫌われてはいないですよね。このくらいの関係性がいい~最高にいい…。ラキオのようなキャラにはあまりデレてほしくないと思うので、そんなに優しさを見せてくれなくても私はOKです!むしろゲーム本編で見せてくれた優しさ以上のものはいらないかもしれません。どちらかというと罵られたい願望が強いので…。罵りの語彙やレパートリーが豊富なところも大好き。
ゲーム的にもロジックにステータスを全振りしていますが、その論理的に物事を考える頭の良さがストーリーでも生かされているところが凄いなと思いました。この物語においてラキオも非常に重要な役割を持ったキャラですが、無理やりその役割を担わされているという感じがせず、この役目はラキオでなければならなかったと思わせてくれる展開でした。最後の方のアレはあまりにもずるいですよね…感謝しなよ、のアレ。永久に感謝する…。
ロジック全振りと書きましたが、冷たい印象を受ける冷徹なキャラ…という感じではなく…というより真逆のような気もします。すごく感情豊かだし人を罵っている時は本当に楽しそうにするしよく笑う。笑っている時の顔、心から楽しそうで本当に好きです。
何回か発生するラキオクイズは不正解の方が喜んでもらえるという情報を得たので、しっかり間違えて喜ぶラキオを見て幸せな気持ちになっていました。決してクイズがわからなくて間違えたわけではないですよ、ラキオを喜ばせたくて間違えたんです本当ですクイズ内容が難しくてよくわからなかったわけではないんですよ…!!
「君はグリーゼに生まれなくて良かったね」発言、「君たちは運が良かった」発言、協力関係になった時や一緒に勝てた時の「君は幸運だよ」発言。ラキオのセリフには「運」というワードがよく出てきます。論理的な思考をするキャラとは思えないワードです。ここについて考えるだけで色々と胸が苦しくなって夜しか眠れません。
グリーゼはラキオの話を聞いているだけでもかなりやばそうな国家ですが、これだけ「運」という言葉が口に出るということは、運の概念を信じているということになりますよね…。完全実力主義っぽいグリーゼでは雑な言い方になりますが頭の悪い者はゴミ同然なわけで、人として扱われていないことが想像できます。そうやって人として扱われていない人たちをラキオは見ながら育っている。人扱いされなかった人たちのことを、能力がなかったから…頭が悪かったから…というグリーゼ的な考え方ではなく、運が悪かったから…というらしくない考え方をするラキオ…。胸が苦しい…。
「グリーゼでもここでもやることは変わらない。僕は僕の価値を証明し続ける」という発言があります。そうやって価値を証明し続けられない人間は存在価値がない国なんですよねグリーゼは。そんな国の価値観に対して、潜在的かもしれませんがずっと違和感を覚えていたんだろうなと思います。
白質市民という謎ワードが出てきますがこれはおそらくかなり上の方の階級で、そんな上の方の優遇?される側にいる人間であるにも関わらず国のやり方に失望し革命を志す。なんという高潔さでしょう。ラキオのこういうところが本当に大好き…。
この革命についてですが、これまで自分の国しか知らなかったラキオが船で個性豊かな面々と短いながらも一緒に時を過ごし、その経験が革命を志すに至る後押しになっていたらいいな…と思います。船で過ごした日々が、自分の国の価値観はやっぱり腐っていると確信を持つきっかけになっていれば良いなと…。妄想です。さっきからずっと妄想です。
レムナンを連れて国に戻った件について。レムナンは理不尽に虐げられる側の人間でした。ラキオはそんなレムナンの姿とグリーゼで虐げられている「運が悪い」人たちを重ねたのかもしれません。思うところがあったんだろうな…と。
レムナンのところで少し書きましたが、ラキオは革命前もしくは革命中に命を落としたと私は考えています。そうでなければ「革命記念広場に裸体像が置かれる」なんてことにはならないと思うんです…!!!(泣きながら)
まず像が造られるほどの人間というのは何らかの偉業を成していると考えるのが自然。革命を起こしグリーゼの体制を変える結果となっているのでラキオ裸体像が造られるのは納得できますが、生きている間に造るだろうか…と私は思ってしまうのです。エピローグの文章が「革命を志す」で終わっているところも気になるんです。「成し遂げる」と書かれていないんです…つらい…。
志半ばで亡くなった人のやったことを美談にする、みたいなことは現実世界でも好きではないのですが、嫌ですね…ラキオの人生を考えた時にその方が美しいかもしれないと考えている自分がいます。頭の良い人なので、自分の頭で考え抜いた上でこれはもう駄目だと思ったら、生きることを諦めてしまいそうだな…ともちょっと思っています。革命の計画に隙があったとはあまり考えたくないですが、思いもよらないこと…それこそ「運」が悪くてやられてしまったのかもしれないと…。
話が飛びますが、私は大学時代の卒論で運命について書きました。ギリシア悲劇の作品を用いて運命について考える~みたいなことをやっていたのですが、今思いました。私、きっと昔から「運命に抗う人間」に対して猛烈な魅力を感じているのかもしれないと。ラキオがここに当てはまりそうです。だからこんなに惹かれるんですね…理解してしまった。
これ今何を書いているんでしたっけ?ゲームの感想か。
革命から数年後、革命記念広場の裸体像の前でレムナンと待ち合わせをして、ラキオの話をたくさん聞かせてほしいです。きっとあのフワッとした笑顔で「ラキオさんは本当にすごかったんです…」みたいな感じで始まって、いろんな話をしてくれそうな気がします。その話を聞きながら静かに泣きたい。今ちょっと泣きながらこれ書いています重症です。
グリーゼ革命についての妄想が止まらずこんなことになってしまいましたがキリがないのでこの辺にして、他にも色々語りたいことはあるんですよ!イートフェチのこととか、信じるって何だい?宗教用語?のセリフとか、なんなら全セリフに対して語っていきたいくらい。鍵とラキオの関係についても話したい。ですがさすがに色々ありすぎて無理そうなので…ここでこうして長文を吐き出すことでこの熱いパッションをなんとか抑えようとしています。ブログやってて良かった。
そうそう、クリア後にゲームのイラストを担当している制作者の方のツイッターアカウントを舐めるように見させていただきました。ゲームでは見られなかった素敵すぎるキャラのイラストがたくさんあって何度心臓が止まったかわかりません。爆発したり溶けたり大変でした。
特に2022年のホワイトデーイラスト?のラキオの破壊力がとんでもなくて、人の形を保てなくなったため今でもあのイラストを直視できません。あれ…ラキオ好きな人たちは大丈夫ですかね…?息…できないですよねあれ。(調べるとすぐに見つけられると思いますので知らない方は是非。みんなで爆発しましょう)
これだけ書いていますが実はまだしっかりセリフを回収できていません。そもそもすぐ凍ってしまうので一緒に勝てることが少なく…。必死に守ろうと頑張ってみても怪しまれて自分がやられるし…。一緒に勝つとすごく良い感じのセリフが見られるらしいので頑張りたいんですけどね…!すぐペラペラ喋り出して凍っちゃうから!!そういうところも大好き!!!!
(頭打ったか!?)
(と思ったらこれ)
最後に
もっと色々書きたかったことがあったような気がしますが、ひとまずここで止めます。ここまで楽しませてくれるゲームに出会えて幸せです。
クレジット画面に載っている制作者の少なさに震えました。ゲームの開発について私は全然詳しくないですが、こんなに少ない人数で作れるものなんですね…!
ゲームって本当にいろんなものがあって、グラフィックが凄かったりストーリーが魅力的だったり、プレイヤーの数だけ重要視する部分も違い、プレイヤーの数だけ楽しみ方があると思います。
私は割と超大作というか…知名度が高いゲームをやることの方が多いですが、これからもいろんなゲームに出会いたいと、グノーシアをやって思いました。本当にやって良かった。ありがとうございました!
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