ユキシロ日記

ゲームのプレイ日記をメインに、博物館、美術館、音楽など。雑多な趣味ブログです。

150年後の国宝展、博物館に初もうで、松林図屛風/東京国立博物館/2023.01

2023年の初博物館は東京国立博物館となりました!2022年もトーハクからスタートしていた気がします。今年もよろしくお願いします。

150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物

東京国立博物館ができた明治5年から150年。トーハク史上初の公募型展覧会がはじまります。
個人や企業から集められた“ワタシの宝物”を「150年後の国宝候補」として展示します。
その候補は、わたしたちの生活の中にある、携帯電話、車、マンガ、ゲーム、ファッション、映像、ロボット、食文化、建造物や風景。「150年の月日」が新たな国宝を生み出す、壮大なタイムカプセルです。(公式サイトより)

昨年10月、創立150周年記念の展覧会「国宝展」に行きました。その時はまだ始まっていなかったこちらの企画展「150年後の国宝展」が今回の目的です!

トーハクとしては史上初の公募型展覧会で、普段は格式高い雰囲気が強め(あくまで私の印象ですが…)のトーハクの企画展とは違い展示物もトーハクが持っている物ではなく企業や一般から募集して選ばれたものなので、良い意味でとても軽めの空気(科博の企画っぽい雰囲気)があったように思います。

展示スペースは企業のコーナーと一般のコーナーに分かれていて、企業のコーナーは「日本の誇る技術」や「世間を席巻したコンテンツ」の紹介が多めです。全体的に懐かしい物が多く、あ~これね~と思えるような物が展示されていました。

たまごっち懐かしいですね!初代とその次くらいのたまごっちで遊んでいた記憶があります。現在こんなに進化しているとは知りませんでした。なんでもそうですが一つのコンテンツが長く続くのは本当に凄いことです。

こちらは初音ミク。最近は少し離れてしまっていますが私もかなり長年お世話になったコンテンツです。キャラクターも好きですが何より私が凄いなと思うのは、(語弊がある言い方かもしれませんが…)音楽のプロではない一般人で音楽を作れる人が世の中にはこんなにいるのか、才能ある人がこんなにたくさんいるんだ!ということに気付かせてくれた点です。

すっかりインターネット社会になり個人がいろんなものを発信する時代になりましたが、初音ミクや周辺コンテンツはその起爆剤となったコンテンツの一つだと思います。

続いて一般コーナー。みんなが150年後に残したい宝物とは…!

ここには選ばれた何名かの「宝物」が紹介されていますが、やっぱり皆さん「思い出の品」が多いですね。涙腺がゆるい人はこのコーナー、かなりくると思います。全く知らない他人の思い出なんて…と思うかもしれませんが、見ているだけで人の気持ちが詰まりに詰まっていることがわかるんです。人には人の思い出があり、人には人の宝物があるんですね…!!

企業のコーナーは若干の商業臭を感じなくもなかったですが、全体的に良い企画展だったと思います。150年後にはどんなものが国宝となっているでしょうか。今生きている人は誰もいない150年後の世界に思いを馳せるのも良いかもしれません。

150年後の国宝展特設ウェブサイト (150ourtreasure.jp)

博物館に初もうで 兎にも角にもうさぎ年

そしてこれ。トーハクのお正月恒例企画「初物館に初もうで」。もちろん観てきましたよ~。今年は卯年!ウサギ祭り!!

早いもので令和も5年目を迎えました。令和5年は癸卯の年、うさぎ年に当たります。今日ペットとして人気のうさぎは、古くから愛玩動物として、あるいは狩猟の対象として、人間にとって身近な存在でした。

この特集では、日本を中心とした東アジアのうさぎたちに5つのテーマから迫り、造形作品を通じて人とうさぎが紡いできた豊かな関係を探ってみたいと思います。さまざまなしぐさやかたちのうさぎをお楽しみいただき、新たな年の門出としていただければ幸いです。(公式サイトより)

ウサギにちなんだ美術品の数々が展示されています。ウサギは昔の物語にもよく出てくるイメージがあるし月の中にもいるし、とてもなじみ深い生き物ですね。私はウサギのまるまるとしたお尻が大好きです!うさけつ。

(↑うさみみが生えた兜の斬新さ凄い)

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創立150年記念特集 戦後初のコレクション 国宝「松林図屛風」

戦後、新憲法が施行された昭和22(1947)年5月3日に、帝室博物館は皇室から国に移管され、名称が国立博物館となりました。国民の博物館となったこの年に、戦後はじめて購入された作品の一つがこの「松林図屛風」です。昭和27(1952)年11月22日には、国宝に指定されました。近年では毎年お正月に展示されて、多くの方々に親しまれています。(公式サイトより)

国宝展でもお目にかかりましたが、また観てきました。何度でも観たい素晴らしい屏風です。トーハクのお正月と言えばこれ!というイメージです。

写真では何も伝わらない気がしますが、この作品の前(個人的には少し離れて全体が見える場所から観るのが好きです)に立つと、気持ちがシュッとするような感覚になります。お正月の恒例展示とは思えないくらい暗く静かな空気感のある作品だと思うのですが、この物悲しさ…なんとも言えない寂しさ…大好き。何も描かれていない余白部分?が多いのも良いですよね。無の部分に味があるというか。

観る度に自分の感じ方が変わっているようにも思うので、またいつかお目にかかりたいです。

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