ユキシロ日記

ゲームのプレイ日記をメインに、博物館、美術館、音楽など。雑多な趣味ブログです。

【雑記60】野球応援と甲子園の思い出

はるか昔高校生だった時、吹奏楽部だった私の夏は部活動が中心でした。休みがほとんどなかったので学校が夏休みに入っても部活部活部活…という感じで、今考えるとすごい体力だったなと思いますが、あの頃は若かったのか疲れを感じていなかった気がします。10代って凄いですね。

いや…10代が凄いということを書きたかったわけではなく、ふと夏の思い出について書いてみたくなったので今これを書いています。

私が通っていた高校は硬式野球部が強く、有名でもありました。私が入学する前から何度か甲子園に出場していたらしかったのですが、スポーツに一切興味がない私はそんなことを知るはずもなく、吹奏楽部に入ったその年に部活動の一環として「野球応援」に参加することになって初めて、うちの野球部は強いらしいということを知ったのでした。

今ほどではないにしろ真夏の炎天下で楽器を吹くのはなかなかきつく大変でしたが、この「野球応援」のおかげで全く知らなかった野球のルールを理解しました。最初全然興味がなかったとは思えないくらい、気付いたら野球にハマっていました。…ちょっと語弊があるかもしれません。野球にハマったというより、高校野球にハマりました。自分の学校のチームを応援するのは最高に楽しい体験で、毎回周りの部員と一緒に大盛り上がりでした。

その年、私の学校は甲子園出場を決めました。喜ぶ野球部員と同じように、私たち吹奏楽部員、そして応援仲間であるダンス部員、みんな大喜びでした。

関東から甲子園に行く交通手段はバスでした。貸し切りの大型バスが何台も連なって夜に出発し、兵庫県を目指します。朝一番の試合だった時は前日から兵庫県に入り、宿のような場所(あれがどのような施設だったのか正確に思い出せません…)で一泊します。これがとんでもなく楽しくて、修学旅行のようにはしゃいでいた記憶があります。試合が終わると観光はほとんどせず、すぐ関東に帰ります。勝ち進み次の試合がある場合は数日後にまた関東から同じように出発します。

過密スケジュールでしたが楽しく充実した日々でした。甲子園球場でクラリネットを吹いたことは一生忘れません。勝っても負けても泣いて笑って、スポーツであれほど感情が揺さぶられる経験をするのはもうできないかもしれないと思うほどです。

学年が2つ上の野球部の先輩を同じ部の友達と一緒に応援していました。今で言う推し活だと思います。あれは恋愛ではなく、憧れの人を追いかけるような感覚でした。文化祭でその先輩と写真を撮らせてもらって舞い上がったこともはっきり覚えています。本当に楽しい日々でした。

今年、母校が甲子園に出場していたらしいです。親に教えてもらうまで知りませんでした。確認したところ既に負けてしまっていましたが確かに出場していました。懐かしい監督の名前を見て、甲子園で応援していたあの頃のことを思い出しました。

夏は暑くて苦手だし、今となっては高校野球に対する興味もすっかりなくなってしまいましたが、あの頃のことは良い思い出として残っています。たった3年間の高校時代で、ありがたいことに何度か甲子園に行かせてもらいました。今の高校野球に対する興味の失い方を考えても、私が熱中していたのはあの3年間だけでした。夢のような時間だった気がします。

あれから何年も経ち、すっかりいい歳になった私ですが、あれが青春だったんだなぁとしみじみ思います。高校時代の夏にしかない青春でした。夏という季節は、普段思い出さないようなことを思い出す不思議な季節です。

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