ユキシロ日記

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STARS展:現代美術のスターたち—日本から世界へ/森美術館/2020.12

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世界に認められるとはどういうことか

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行ってきました約1年ぶりの森美術館です。昨年行った「未来と芸術展」でこの美術館はとても広いということを学習していたので時間に余裕をもって行きました。

世界が認める現代アートのトップランナー6名
その初期作品と最新作をつないで見せる待望の展覧会! 

と公式サイトには書かれています。「草間彌生」「李禹煥(リ・ウファン)」「宮島達男」「村上 隆」「奈良美智」「杉本博司」(敬称略)の6名が取り上げられた企画ですが、私はこの世界に全然詳しくないので草間彌生しか知りませんでした。

でも作品を見たら見覚えのあるような気がする作品がいくつかあったので、世界に知られるというのはこういうことなのかも、と思いました。名前は知らないし経歴も知らないけど作品を見ればあ~これ見たことあるわ、となる。それって実はかなり凄いことだと思います。知らず知らずのうちにそれだけ世間に浸透しているということ、このようなところまで行けるアーティストはそう多くいません。

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この展覧会は構成として、それぞれのアーティストの初期作品と最新作を見せつつ、その人がこれまで世界にどう評価されてきたかを紹介するヒストリーコーナーのようなところがありました。このヒストリーコーナーが興味深くて面白かったです。

現代アートは一見すると何がなんだかわからない意味不明のように感じる作品も多いように思いますが、そんな作品もここで取り上げられているアーティスト6名は世界から認められている。世界からの評論は難しい言葉を使っていたりして理解しづらい部分も正直ありましたが、ただものすごい言葉でその存在を認められているということだけはよくわかりました。

トップアーティストとは何か

彼らは今や世界に名を轟かせる凄い人たちですが、最初から凄かったわけではない。作品や評価の中に身を置きながら活動してきた一人ひとりの歴史を見ながらそう思いました。

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現代アートを観るのは好きですが、私はアートの知識も歴史も詳しいわけではありません。ただ、この展覧会に行って強く思ったのは、トップアーティストって本当に凄いなということでした。

何が凄いかと言うと、まずは作品の圧力。作品から出ているパワーがものすごい。雰囲気もテーマも何もかもが人によって違うわけですが、すべてに共通しているように思えるこのパワー。作品と同じ空間にいるだけで力が湧いてくるような、そんな圧倒される何かを持っているように思いました。

そして、もうひとつはメッセージ性。間近で見ると特に凄いんですよ。世界レベルで活躍するようなアーティストに意志なき者はいないんだなと改めて感じました。皆さん必ず表現したいものや伝えたいものがある。これがないトップアーティストはいないんじゃないかと確信が持てるくらいみんなそう。軸があるって大切なんですね。

余談

余談ですが、昔から草間彌生の作品は苦手です。あのぶつぶつと密集したような模様がどうしても苦手なのです。でもこうして直で作品を見て、作品から出ているパワーの凄さとちょっと引くくらいの圧を感じました。私の作品を見て!という声が聞こえてくるかのようでした。とても不思議な気持ちになりました。彼女の生み出すものは私が好きなタイプの作品ではないのですが、魅力的なアートだということは感覚的にわかるのです。

雑然とした感想文になりましたが現代アートの展覧会だしこれで良いかな、と思っています。

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