この美術館のことを知りませんでした。銀座の街中にこのような場所があるとは。そこまで広くないワンフロアでこぢんまりとした空間です。常設展はなく、気軽にアートを体感できる企画展を展開している、とのこと。
この時やっていたのは「無形にふれる」と題された企画展でした。ここで言う無形とは日本の伝統文化のことで、「伝統工芸」「伝統芸能」「民俗芸能」の関連資料が展示されていました。
目に見えないもの、耳で聞こえないもの、そのようなものを感じることについて言及しているような雰囲気漂う企画展だったので、全然詳しくない分野ばかりなのですが楽しく見て回ることができました。ほら、見えないけどそこにあるものとか、五感とか、そういうの大好物なので!
古くから伝わる技術や文化が現在まで消えていないからこそ「伝統」と言われているわけですが、形ないものを残していくって絶対に大変なことで、関わってきた人たちの思いや努力やいろんなものが重なって今日まで来ているんだろうなぁ、ということを考えました。
見るだけでなく触ってみよう的なコーナーもあり、焼き物に伝統技法で文様を描く際に使われる筆を実際に使うことができたり(繊細すぎるくらい細い筆でプルプルしてしまいました)、舞で使われる面を手に持つことができたり(顔にあてた時の視界の狭さにびっくり)しました。広くないスペースで開催されている展覧会ですが、見せ方が単調ではなかったのでとても面白かったです。
良いミュージアムを知ることができました。また銀座に来ることがあればその都度寄ってみるのも良いかもしれません。
------------------------
美術館関連の感想まとめは【こちら】からどうぞ